( 蒲の穂・御簾草 )
蒲の穂へ日は縦に降る古墳村 鍵和田釉子
大窪みありて干拓蒲は穂に 和田暖泡
蒲の穂の一揆のごとく立ちとほす 飯川久子

終戦記念日 
今日8月15日は66回目の終戦記念日それはすなわち敗戦忌でもあります。
平成21年上梓された伊吹嶺主宰栗田やすしの第4句集「海光」の中より(敗戦忌)の項の
中からころころが感銘を受けた珠玉の数句をご紹介します。
唯一米軍の上陸の侵攻を受け、多くの一般の犠牲者が出た沖縄で詠んでいます。
蜥蜴這ふ砲火に焦げし洞窟(ガマ)の口
暗闇に滴りの音自決壕
語り部となりし老爺に蝉時雨
慰霊の日礎(いしじ)にすがり婆泣ける
骨いまだ残るてふ洞窟(ガマ)滴れり
靖国の靖はわが名敗戦忌
栗田やすし 句集「海光」 より
蒲の穂へ日は縦に降る古墳村 鍵和田釉子
大窪みありて干拓蒲は穂に 和田暖泡
蒲の穂の一揆のごとく立ちとほす 飯川久子



今日8月15日は66回目の終戦記念日それはすなわち敗戦忌でもあります。
平成21年上梓された伊吹嶺主宰栗田やすしの第4句集「海光」の中より(敗戦忌)の項の
中からころころが感銘を受けた珠玉の数句をご紹介します。
唯一米軍の上陸の侵攻を受け、多くの一般の犠牲者が出た沖縄で詠んでいます。
蜥蜴這ふ砲火に焦げし洞窟(ガマ)の口
暗闇に滴りの音自決壕
語り部となりし老爺に蝉時雨
慰霊の日礎(いしじ)にすがり婆泣ける
骨いまだ残るてふ洞窟(ガマ)滴れり
靖国の靖はわが名敗戦忌
栗田やすし 句集「海光」 より