9月 1日

2013-09-01 00:29:45 | Weblog
             ( 九月・震災記念日 )


今日から九月、ブログの更新も思うように進めず日数ばかりを重ねます
今日は大正十二年の関東大震災の日、阪神淡路、東北と多くの犠牲が出ている地震国に生まれ
残された人間として何が出来るかあらためて思いを深くします
私の通っていた墨田区立両国中学校の隣に旧陸軍被服廠あとが在ります
震災当時ここの空き地に向かって約4万人の人々が火災を逃れて避難しその場での生存率は5%
今ある慰霊堂の中にも大震災の被災の大絵があります、その裏の三重塔は納骨堂です
中学生のころその納骨堂に山のように詰まれた骨壷の嵩を今でも鮮明に覚えています
俳句では震災忌として秋の季語になっています 
原爆忌には加害者と被害者がいますが震災忌には被災者しかいない。悲しい響きですね



父の頭が見えて九月の黍畑               宮田正和


椋の木の蔭の明るき九月来る              西村和子


貝がらの九月の雨を溜めてをり             黛 まどか


がうがうと雲湧く九月観覧車              寺澤慶信


古書市に母を誘ふ九月かな               藤田弥生


日の匂ひして長月の書店街               丹羽啓子


長月の竹をかむりし草家かな              増田龍雨






秋桐


路地深き煮ものの匂ひ震災忌              平川雅也


震災忌老婆喫泉抱へ飲む                岡本 眸


震災忌大鉄橋を波洗ふ                 松村蒼石


震災忌向あうて蕎麦啜りけり              久保田万太郎



  8月の部 現代俳句協会 インターネット句会の高点句の紹介 


聴診器外してからは鮎談義               河原修三


遠泳の最後の子へと太鼓打つ              吹留宏風


捕虫網新幹線の中を行く                 菊鞠潤一


まだそこに子がいる気配門火焚く            佐々木無風
                
コメント (5)
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