鶏頭を三尺離れもの思ふ 細見綾子
鶏頭のくれなゐ黒をきはめたる 沢木欣一
鶏頭に音なき雨や綾子の忌 栗田やすし
泣く吾子を鶏頭の中に泣かせ置く 福永耕二
鶏頭の影地に倒れ壁に立つ 林徹
鶏頭の赤が最も暗き庭 山田弘子
鶏頭のたたみ尽せし花冠かな 斎藤夏風
鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡 子規
* 埼玉にある農林公苑に行く サルビアの群れ咲きに目が痛くなるほど
彼岸花にも鶏頭の赤とも違う
彼岸花も鶏頭もその足元はさみしく、サルビアの足元には
葉が茂ってその緑との補色対比の効果なのだろう
一株ではそれほど感じないものなのに
俳句の構成にも主を際立たせる従の力が大切なのかも知れない
鶏頭のくれなゐ黒をきはめたる 沢木欣一
鶏頭に音なき雨や綾子の忌 栗田やすし
泣く吾子を鶏頭の中に泣かせ置く 福永耕二
鶏頭の影地に倒れ壁に立つ 林徹
鶏頭の赤が最も暗き庭 山田弘子
鶏頭のたたみ尽せし花冠かな 斎藤夏風
鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡 子規
* 埼玉にある農林公苑に行く サルビアの群れ咲きに目が痛くなるほど
彼岸花にも鶏頭の赤とも違う
彼岸花も鶏頭もその足元はさみしく、サルビアの足元には
葉が茂ってその緑との補色対比の効果なのだろう
一株ではそれほど感じないものなのに
俳句の構成にも主を際立たせる従の力が大切なのかも知れない