辛夷・幣辛夷・姫辛夷・四手拳
和名「辛夷」は中国ではもくれんの事を言うようです 辛夷はモクレン科モクレン属の植物ですから
当然なのでしょう遠目で見てはすぐには分かりずらい辛夷と白木蓮ですが木の高さが5メーターを
越していればほぼ辛夷でしょう
辛夷は花びらの6枚 幣辛夷は9~30枚といろいろで“シデコブシ”という名前は、花の咲いた姿が
ひらひらとする、しめ縄などに付ける四手幣)というお飾りに似ているところから付いた名前です
満開の辛夷見惜しみ海渡る 沢木欣一
鱒池のほとりに咲くは幣辛夷 細見綾子
雨上がりたる本陣の花辛夷 栗田やすし
三分咲くこぶしの花や発願寺 近藤めぐみ
牛臭き風にほぐるる幣こぶし 上杉美保子
五箇山やつぼみ犇めく幣辛夷 巽恵津子
辛夷咲き畦の卍も青みたり 水原秋櫻子
みな指になり風つかむ花辛夷 林 翔
修羅落す谺が残り幣辛夷 鷲谷七菜子
仰ぐこと忘れて久し夕辛夷 古賀まり子
姫辛夷うす紅ふふむ六時かな 山内美津男
少女期の真蒼な顔幣辛夷 川崎展宏
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