2月 18日

2011-02-18 00:02:43 | Weblog

          ( 迎春花・黄梅 )

魁けし花は黄光迎春花               阿波野青畝

 

黄梅の刈込みすぎて花少な             田中としこ

 

雪靄のたつ朝市の迎春花                            石原八束

 

はつとある紅梅ほつとある黄梅                      矢島渚男

   独り言 

 昨夜遅くからの激しい雨は明け方まで続き雨音に目覚めたのは,久しぶりの事
 立春後の雨だから春雨に違いないが、昨年2月に春雨に記載があるので再掲します

 

これも何かの本で読んでいたことを、ふと思い出して書きます。
「春雨」と「春の雨」 同じようで全くちがう表現の俳句になります。
季語には本意が有るという事です。そのことは「三冊子」にも書かれていて
本意とは漢詩、和歌の時代以来伝統的に公認されてきた最も相応しい状態の事。
春雨は晩春にしとしとと降り続くの雨の事で、春の季語であってもザーザー降る強い雨
などそう言わない。

「春雨は小止みなく、いつまでも降り続くやうにする、三月をいふ。二月末より用ふるなり、
正月、二月始めを春の雨となり」    三冊子 より

 いかがでしょうか?今ではここまで五月蝿く言う人も少ないとは思いますが
 知っているのといないのとは大違い。ころころも目からウロコでした




 

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2月 17日

2011-02-17 00:44:18 | Weblog

             ( 薺・ぺんぺん草 )

昨日より今日新しき薺花                細見綾子

 

芭蕉稲荷ぺんぺん草の揺れ通し           鍵和田釉子

 

田はじめの遅れ薺の花ざかり              森田公司

 

稚ない兵士ぺんぺん草へ死に絶える          穴井太

 

庵を出でて道の細さよ花薺                                  河東碧梧桐
 

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2月 15日

2011-02-14 23:57:38 | Weblog

         ( 桜餅 )

昨夜来の雪に今日のテーマを迷いましたが。今日のおやつに頂いた桜餅が
美味しかったので・・・家の周りでは10センチほど積もっています

わが妻に永き青春桜餅              

本郷に桜餅買ふ喪の帰り                沢木欣一

 

雨かしら雪かしらなど桜餅                深見けん二

 

みちのくの雪降る街の桜餅                長内万吟子



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2月 14日

2011-02-13 22:56:36 | Weblog

         ( バレンタインの日 )

待ちあはすバレンタインのティールーム          安藤 雅子

 

バレンタインのチヨコ携へて出講す             山田みづえ

 

金色の封蝋バレンタインの日                水田光雄

 

娘来てバレンタインの日となれり               小林 勲

  東京に夕方から降り出した雪がもう5センチほど積もっています
  明日の出勤が心配  でも素敵なホワイトバレンタインになりました




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2月 13日

2011-02-13 00:24:26 | Weblog

            ( 雪だるま )

雪だるま北なる肩を高くせり            岸風三樓

 

スミス家は人参が鼻雪達磨             星野禎三

 

雪だるま笑福亭の門前に              高野素十

 

雪達磨いまどきの眉つけてやる          水口佳子

後楽園 梅林枝垂れ梅



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2月 12日           

2011-02-11 21:49:33 | Weblog

           ( 東京初積雪 )

昨日夜中から雨から雪に変わった東京、今も降り続いています
屋根を白くはしていますが道路を白くするほどでは有りません
たった3cmの積雪でも交通事情が変わってしまう東京です

赤ん坊にこの世の初の雪景色             大内史現

 

初雪に授業中断してをりし                岡田順子

 

バスを待ち旅の父子の雪まろげ            太田土男

 

紙干すや雪に行き来の影落とし            栗田やすし




 

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2月 11日

2011-02-10 22:48:23 | Weblog

            ( 建国記念の日・建国祭 )

海を見をり建国記念の日の雪に          篠田悌二郎

 

建国の日なり榊の弓も見し              百合山羽公

 

めざましき建国祭の牡丹雪                            石原舟月

 

勾玉は胎児のかたち建国日                           合屋多久美

 写真は河津桜(本州一の早咲きの桜)静岡県伊東市辺りでの開花予想日
  でもあります



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2月 10日

2011-02-09 21:32:08 | Weblog

             ( 山茱萸 )

山茱萸の黄が流れ出す雑木山                 山本富枝

 

山茱萸の光りのシヤワー降りかぶる              松田純栄

 

山茱萸の花にぞろりと佇める                  深見けん二

 

山茱萸の花や眼の奥の冷え                   菅原鬨也





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2月 8日

2011-02-07 22:15:35 | Weblog

         ( 針供養会 )

平素使っている針を休め、折れた降る針を供養する行事
浅草浅草寺、淡島堂には多くの参詣者訪れます

針箱を持ち出せしのみ針供養            細見綾子

 

古びたる注射針をも針供養              滝沢伊代次

 

針供養淡島様は母の里                中井 ユキ子

 

色さめし針山並ぶ供養かな                        高浜虚子


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2月 6日

2011-02-06 14:53:21 | Weblog

           ( 富貴草 )

掃いてきし富貴草咲くところまで             いさ桜子

 

山水の寺を貫き富貴草                  大木あまり


  昨日は伊吹嶺の連衆にお付き合いいただいて早春の小江戸川越を
 吟行してきました 気持ちよい早春の風の中にほのかに香る梅、日差しも
 まさに春浅きといったとこです。 俳句の出来は兎も角なんとか句を
 授かりました お付き合い頂いた連衆に感謝です

川越城の鎮守 三芳野神社 「通りゃんせ」のわらべ唄が生まれた神社です

川越市元町にある「手打ちそば 百丈」川越市役所のある交差点にある
会津の粉十割の手打ちそばは色白で腰があり、良い香りがします
ころころはもり二枚、連衆の高遠そばは辛味大根頂くもの いずれも蕎麦は絶品

栃尾揚げの焼き物はビールに合います 美味かった

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