3月 11日

2024-03-11 06:25:37 | Weblog
                            東日本大震災忌




             あの大震災から13年の月日が経ちました死者15,899人行方不明者2,529人(2023年3月現在)を出した
             東北震災忌です
             2011年3月11日(金)14時46分
             私は小石川後楽園の涵徳亭での伊吹嶺関東支部の句会のさなかの被災でした 被災被災といっても
             東北の比では有りませんが東京でもすべての交通機関が止まり、多くの帰宅難民が居り歩いて帰れる人も
             何時間もかけての帰宅です私も春寒の月夜を4時間以上を歩きました




                  




          赤すぎるバラ東北の震災忌       栗田やすし


          起き抜けのめまひ東北震災忌      国枝隆生


          潮騒とまごふ風音東北忌        兼松 秀


          東日本大震災忌地虫出づ        山本悦子


          痩せてなほ明るき月や東北忌      山本光江


          原発の応否や東北震災忌        上田博子





                  




             2011年10月から2012年3月までの朝日俳壇から選ばれた俳句から




          泥の遺影泥の卒業証書かな        曽根新五郎


          花の下生きとし生ける者同志       蛭川那智子


          瓦礫にも番地がありて姫女苑      佐々木とみ子


          みちのくの瓦礫の中の卒業歌       杉 良介


          卯浪寄すあとかたもなき漁港かな     岩野 記代





                    




          地震(ない)激し沈丁の香に立ちつくす


          春寒の地を突き上ぐる余震なほ


          春寒し身ぬちに残る地震のゆれ      ころころ





                    




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3月 10日

2024-03-10 05:52:50 | Weblog
                         大根の花・大根花・花大根




             花大根  原産地はシベリア、西アジア、ヨーロッパで、エゾスズナ属 一年草葉はやや細く葉や茎に
             短い毛が生え葉に艶はない 花は茎を真っ直ぐ上に長く伸ばし茎上部に集中させ花を付ける

             もうひとつ花が美しく、葉が大根の葉に似ていることから花大根と呼ばれている紫花菜・諸葛菜
             三国志の諸葛孔明が戦の食糧用に栽培したといわれていることから諸葛菜ともいわれています




                     




              紫花菜・諸葛菜  原産地は中国で、オオアラセイトウ属、越年草
              葉は広く艶があり茎の上部にも付く花は茎に枝を出し広がっては花を付ける




          大学の庭の大根花咲けり              沢木欣一


          春雷を二三日して大根花              細見綾子


          捨畑を埋め尽くせり花大根             武藤光晴


          花大根濡らす岬の怒涛かな             岡野敦子


          南吉のきつねの話花大根              江本晴子


          ポンプ井戸残る畑や花大根             横井美音





                




          岬への単線をどる花大根              林 翔


          二十の戀五十の戀や花大根             石塚友二


          花大根に蝶漆黒の翅をあげて            杉田久女


          花大根海女の磯畑一つかみ             鈴木しげを


          ほろ苦き恋は忘れず花大根             鈴木真砂女


          夕暮れて白の冷えゆく花大根            五十島典子





                    




          諸葛菜いつまでを子に仰がるる            福永 耕二


          新聞のたまるはやさよ諸葛菜             片山由美子


          足もとに点るむらさき諸葛菜             草間時彦


          脱藩の道と知りけり諸葛菜              野口弘子


          花大根むらさきを濃く茜寮             山口青邨


          花大根咲き紫に日暮たる              中山ユキ
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3月 9日

2024-03-09 05:27:20 | Weblog
                    沈丁花・沈丁・瑞香(ずいこう)・白沈丁




             今日の沈丁花は三大香木と言われています、香りの強い花をつける3つの樹木のことですが
             春はジンチョウゲ。夏はクチナシ。秋はキンモクセイです。この3つの樹木が三大香木と呼ばれています





                




            沈丁花はじめて匂ふ夜の外出           細見綾子


          母の声思ひ出せずよ沈丁花            栗田やすし


          杖抱いて眠れる人や沈丁花            河原地英武


          沈丁や夕映え淡き壬生の路地           伊藤範子


          星空を仰げり尽丁匂ふ闇             関根近子


          沈丁花固き蕾に雨の粒              辻 桂子





                




          こちらむく丁字の風になやましき         阿波野青畝


          沈丁の四五花はじけてひらきけり         中村草田男


          沈丁や瞳つめたき夜の鏡             鷲谷七菜子


          人憶ふ極まりに青丁字かな            岡本 眸


          沈丁の小枝小枝の花簪              山口青邨


          尾のながき猫のまつはる白沈丁          横山房子





                




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3月 8日

2024-03-08 05:13:21 | Weblog
                         淡雪・春の雪・春雪・牡丹雪 


                          東京は朝から雪になりました




                




          硝子戸に顔おしあてて春の雪           細見綾子


          春雪や肌のぬくみの古陶片            栗田やすし


          お手玉の赤き絞りや春の雪            佐藤とみお


          運河より低き甍や春の雪             関根切子


          露天湯や肩に消えゆく春の雪           鈴木みすず


          湯の街の赤提灯やぼたん雪            藤田岳人





                




          春雪に地熱の色の木の芽かな           林 翔


          春雪の小千谷は布を晒すかな           下村梅子


          海までの明るさに舞ひ春の雪           鷲谷七菜子


          二日間家居となりし春の雪            黒川悦子


          春雪の一日が長し夜に逢ふ            山田弘子


          みな春の雪を見あげて歩きだす          夏井いつき





                




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3月 7日

2024-03-07 06:23:07 | Weblog
                         春の鴨・残る鴨・通し鴨




          残る鴨羽打ち止まざる水しぶき          沢木欣一


          くちばしの雫きらめく春の鴨           都合ナルミ


          三四郎の池留年の鴨四五羽            中野一灯


          光りなす水脈の重なり春の鴨           武田明子


          レガッタの水脈に弾かる残る鴨          野島秀子


          釣人と確かな間合ひ残る鴨            ころころ





                




                




          水掻の朱がひた濡れて春の鴨           水原秋櫻子
          

          こちら向けわれもひとりぞ残り鴨         清水基吉


          天空も水もまぼろし残り鴨            鷲谷七菜子


          みづからの水輪にあそび春の鴨          池田秀水


          葛飾の夕日が好きで残る鴨            中嶋秀子


          こざかしきモーターボート通し鴨         鷹羽狩行





                




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3月 6日

2024-03-06 05:51:57 | Weblog
                        薺の花・ぺんぺん草・三味線草




          パン買ひに三味線草の近道を           細見綾子


          十字架の丘にペンペン草茂る           河原地英武


          花なづな牛が鼻づら寄せて嗅ぐ          下里美恵子


          城壁にぺんぺん草や島日和            山下善久


          無住寺に三味線草の吹かれをり          山下帰一


          花なづな吹きっ晒しの越後線           ころころ





                




                




          庵を出でて道の細さよ花薺            河東碧梧桐


          雨の粒ぺんぺん草のペンペンに          辻 桃子


          花なづな母の指先いつも濡れ           小島花枝


          芭蕉稲荷ぺんぺん草の揺れ通し          鍵和田釉子


          よく走りよく跼む児や花薺            中村草田男


          田はじめの遅れ薺の花ざかり           森田公司





                




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3月 5日

2024-03-05 06:15:03 | Weblog
                               啓蟄




             啓蟄、2024年は3月5日から3月19日。および春分までの期間。太陽黄径345度雨水から数えて15日目頃。
             、二十四節気の第3,啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が
             暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。
             菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。まだまだ寒い時節ではありますが、
             一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。春雷がひときわ大きくなりやすい
             時季でもあります





                




          啓蟄や天使の声のひきがへる           沢木欣一


          啓蟄や的あたらしき弓道部            河原地英武


          調教の鞭啓蟄の地を打てる            矢野孝子


          啓蟄や妻還暦のクラス会             佐藤とみお


          籠を編むひご啓蟄の地に撓ふ           都合ナルミ


          啓蟄の池の底より泡ひとつ            ころころ





                




          啓蟄や指輪廻せば魔女のごと           鍵和田釉子


          塵取に啓蟄の虫あるあはれ            林 翔


          啓蟄や怒りて折りしペンの先           福永耕二


          啓蟄の花屋から水流れけり            大島雄作


          啓蟄の虻はや花粉まみれかな           星野立子


          海女小屋に啓蟄の日の荒莚            角川春樹





                




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3月 4日

2024-03-04 05:27:48 | Weblog
                   ミモザの花・ミモザアカシア・ギンヨウアカシア




             ミモザという植物はありません。あの黄色いぽんぽんの花は、アカシアの花です
             正式名称は〇〇アカシアです 〇〇の種類はかなり多いようです 元々は南半球の植物で雨の少ない
             地域で生えてるものが多いとか 3月8日はミモザの日なのにアカシアの花の季は夏になっ不思議ですね 
             その歴史は明治時代にさかのぼります。アカシアが日本に輸入された当時、アカシアの葉の形状が
             オジギソウと良く似ていたことから「ミモザアカシア」と呼ばれていたそうです。これが浸透し、
             今ではミモザといえばアカシアを指すのが一般的になりました。




                




          塵のごとくアカシヤの花手に足に         沢木欣一


          ミモザ咲き遠き母との日を想ふ          栗田やすし


          陶房の窓いつぱいにミモザ咲く          下里美恵子


          伊豆晴れて海へしだるる花ミモザ         金田義子


          花アカシア仔牛の爪のはやらかし         中根多子


          ゴンドラの花嫁抱ふ花ミモザ           溝口洋子





                




          野外劇はじまるミモザ降る下に          星野立子


          林ゆく風の道あり花アカシヤ           石田 波郷


          鬱と高し花アカシアの万の房           神蔵 器


          ミサあとの庭の饒舌ミモザ咲く          藤田 宏


          花ミモザ港にクイーンエリザベス         佐土井智津子


          少女期のふしぎな眩暈花ミモザ          堺 信子





                




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3月 3日

2024-03-03 05:20:25 | Weblog
              ひな祭り・雛の日・桃の日・桃の節句・上巳(じようし)の節句




          雪の底眼を病む母や雛祭             沢木欣一


          母とゐて桃の日の風やはらかし          栗田せつ子


          出目金の宇宙遊泳吊し雛             鈴木みすず


          土雛の歌舞伎役者が上段に            鈴木英子


          この明り消せば雛と一つ闇            梅田 葵


          雛飾り我楽多の壺片づけて            ころころ





                 




                 




          厨房に貝があるくよ雛祭             秋元不死男


          部屋中が匙に映りぬ雛祭             正木ゆう子


          手にうけてかぐはしきもの吉野雛         吉田鴻司


          子なき手にもらひて紅き雛の菓子         鷲谷七菜子


          てのひらに風あるごとし雛あられ         中嶋秀子


          お仏間の今しばらくは雛の間           山田閏子





                




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3月 2日

2024-03-02 06:01:26 | Weblog
                        春蘭・ほくり・ほくろ・はくり




          敦煌のグラスに挿しし藪春蘭           細見綾子


          人送り来て春蘭に屈みたる            矢野孝子


          指ほどの春蘭ひらく古窯址            伊藤範子


          春蘭の塩漬け甘き香を放つ            山本悦子


          春蘭の和紙のごとくに花芽透く          中根多子


          春蘭の擡ぐ花芽や紅ほのか            近藤きん子





                




                




          春蘭や暗きに打てる紙砧             水原秋櫻子


          薄照りの陽に春蘭のもの憂しや          桂 信子 


          春蘭の香に帰り来て落ちつきぬ          加藤秋邨


          春蘭を掘つて薬師の裏の山            森 澄雄


          春蘭の風をいとひてひらきけり          安住 敦


          貧書斎春蘭花をあげにけり            富安風生





                




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