3月 21日

2024-03-21 06:15:46 | Weblog
                           連翹・いたちぐさ




             成熟した果実を蒸して乾燥させて、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤として利用される。
             奈良時代に書かれた「和名抄(わみょうしょう)によると「イタチグサ」の名前で
             生薬として売られていた。(と言うことです。ネットの知識です)




                




          連翹や焼杭を打つ宇治の院            沢木欣一


          連翹が色めきわたり明日を待つ          細見綾子


          連翹や一日富士の裾かすむ            栗田やすし


          図書館の窓連翹の花明かり            谷口千賀子


          連翹の道分け入つて水車小屋           角田勝代


          連翹や富士を遠くに一里塚            小田二三枝





                




          連翹や真間の里びと垣を結はず          水原秋櫻子


          連翹や朝のひかりのまつしぐら          福永耕二


          吹き降りとなり連翹のいさぎよし         菖蒲あや


          雨の中連翹の黄の流れだす            長谷川 櫂


          連翹の一枝づゝの花ざかり            星野立子


          連翹のあかり差し込む納戸神           朝倉和江





                




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3月 20日

2024-03-20 05:59:24 | Weblog
                           春分の日・彼岸中日




           三月二十一日前後。戦後、国民の祝日として法律で定めれられた。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日と
           されています。昼夜の長さがほぼ等しく、彼岸の中日にあたる。
           上の孫娘の定期演奏会を観に行きます 違う形で成長が見られる楽しみです




          彼岸中日は昨日となりしを雪が降る        細見綾子


          鰻屋の俎干せるお中日              武山愛子


          お中日寺の余興の薩摩琵琶            松島芳子


          木々の芽に春分の日の雨軽し           市ヶ谷洋子


          正午さす春分の日の花時計            松岡ひでたか





                




                




          雨着透く春分の日の船の旅            秋元不死男


          彼岸中日子が来る日とす約はせねど        安住 敦


          春分や幼が書いて鏡文字             岡井省二


          春分の日をやはらかくひとりかな         山田みづえ


          春分の日なり雨なり草の上            林 翔





                




                




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3月 19日

2024-03-19 06:29:44 | Weblog
                       キブシの花・花木五倍子・通条花




             キブシ科の落葉低木で落葉低木、葉は卵型で先がとがる。雌雄異株 春、葉よりも先に、
             黄色い花を穂状につける果実はタンニンを含み五倍子(ふし)の代用として黒色染料にする





          
          このあたり神の領域きぶし咲く          国枝洋子


          海沿ひの書院明るし花木五倍子          長崎マユミ


          醤油屋の瓶に投げ入れ花きぶし          山下善久


          花木五倍子海神(わたのかみ)への登り口     中根多子


          吊橋揺れ花ぎぶしゆれ山の風           山下智子


          夕映えの空むらさきに花きぶし          上田博子





                    




                    




          木ぶし咲き花折峠つづら折            古賀まり子


          瀬音へと花房垂るる木五倍子かな         笹川悦子


          雨ながき十々里が原の花きぶし          古館曹人


          花入れに北鎌倉の花きぶし            藤田あけ烏


          たて書きの詩のごとくあり花きぶし        和田順子


          谷かけて木五倍子の花の擦れ咲          飯島晴子





                    




 
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3月 18日

2024-03-18 05:11:46 | Weblog
                         片栗・堅香子の花・かたつこ




          かたかごの花のさゞなみ青空へ          沢木欣一


          足のべて休む片栗の花あれば           細見綾子


          片栗の花を食べよと朝市女            栗田せつ子


          堅香子や土間三畳の流刑小屋           安藤一紀


          かたくりの閉ぢて西より雨もよひ         山 たけし


          日の差してかたくりの花震へづめ         生川靖子





                




                




          片栗の花を見にゆく帯締めて           鈴木真砂女


          かたかごの斜面を満たす山の音          黒田杏子


          堅香子の日のゆるゆるとほぐれ初む        吉田鴻司


          かたかごの花や越後にひとり客          森 澄雄


          めつむれば深山幽谷かたくり咲く         山口青邨


          別れゐし子に逢ふごとくかたかごに        林 翔





                




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3月 17日

2024-03-17 06:19:42 | Weblog
                           彼岸・彼岸入り・彼岸寺




             一年に春と秋に有るお彼岸、俳句で「彼岸」と言え.ば、春の彼岸を指します浄土教(浄土思想)の
             考えから真東から上がる太陽が真西に沈む日を彼岸の中日に据えた前三日後三日を彼岸の期間であり
             その中日を春分・秋分の日となしています 今年2024年は本日17日~23日
             入日を真西(西方浄土)に拝み先祖の供養と自分の極楽浄土への到達を願う日と考えられます
             仏教国は多く有りますが彼岸の考え、法要は日本独自のものです





                     




          ぜんまいをねんごろに煮て彼岸入         細見綾子


          緋目高に朝日溢るる彼岸入り           栗田やすし


          歌麿の春画積まれて彼岸寺            岸本典子


          帰るたび母小さくなる彼岸かな          関根切子


          うらがへる高き法螺の音彼岸寒          中斎ゆうこ


          彼岸会の斉に甘めの酢味噌和           鈴木真理子





                  




          毎年よ彼岸の入りに寒いのは            正岡子規


          沼に沿ひ杖を漕ぎゆく彼岸婆            秋元不死男


          四ッ手網すみずみ乾く彼岸かな           吉田鴻司


          合せ鏡に微ぐものあり彼岸寒            寺井谷子


          安房なれや彼岸の供華も金盞花           清崎敏郎


          彼岸はじまれり法楽の干し布団           中山純子
 





                      




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3月 16日

2024-03-16 05:53:53 | Weblog
                          卒業・卒業式・卒業子




                 




          卒業の金髪少女日本の名               沢木欣一


          外套の裾ほころびて卒業す              栗田やすし


          肩寄せて落書きを消す卒業子             村田和佳美


          卒業歌をとめらの帯胸高に              三井あきを


          先生とジャンプでタッチ卒園児            中斎ゆうこ


          小さき手の小さきアーチへ卒園児           ころころ




                  




          上りホーム下りホームに卒業子            辻 桃子


          巻き込んで卒業証書もう古し             福永耕二


          声変りしきらぬこゑの卒業歌             三村純也


          ひらき見す卒業証書墨匂ふ              西村和子


          卒業歌胸いたきまで髪匂ふ              寺山修司 


          交換日記少し余して卒業す              黛 まどか  





                  




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3月 15日

2024-03-15 05:29:33 | Weblog
                         辛夷・幣辛夷・姫辛夷・四手拳




              和名「辛夷」は中国ではもくれんの事を言うようです辛夷はモクレン科モクレン属の植物ですから
              当然なのでしょう 遠目で見てはすぐには分かりずらい辛夷と白木蓮ですが木の高さが5メーターを
              越していればほぼ辛夷でしょう 
              辛夷は花びらの6枚 幣辛夷は9~30枚といろいろで“シデコブシ”という名前は、花の咲いた姿が
              ひらひらとする、しめ縄などに付ける四手(幣)というお飾りに似ているところから付いた名前です





                




          満開の辛夷見惜しみ海渡る       沢木欣一 


          鱒池のほとりに咲くは幣辛夷      細見綾子 


          花さびし辛夷の並木夕陽さす      石垣敦子


          五箇山やつぼみ犇めく幣辛夷      巽恵津子


          谷底の平家の村や花辛夷        早川文子


          牛臭き風にほぐるる幣こぶし      上杉美保子





                




                



          辛夷咲き畦の卍も青みたり       水原秋櫻子


          白き小鳥千羽の舞か辛夷咲く      林 翔


          いづみ千年湛ふ白きは姫辛夷      及川 貞


          少女期の真蒼な顔幣辛夷        川崎展宏


          修羅落す谺が残り幣辛夷        鷲谷七菜子


          生きものに恋の季節の遠辛夷      篠田悌二郎





                
       




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3月 14日

2024-03-14 06:07:18 | Weblog
                        桜草・プリムラ・乙女桜・常盤桜




          一杯のコーヒーの銭さくら草         細見綾子


          桜草買ふ干拓地巡り来て           栗田やすし


          入院の荷物小さし桜草            下里美恵子


          桜草咲きて日差しの柔らかし         天野アイ子


          さくら草一葉井戸の錆袋           佐藤とみお


          婚の荷の着く庭桜草あふれ          久野和子





                    




                    




          プリムラや給水塔は風の中          石田 波郷


          プリムラや眩暈のごとく昼が来て       岡本 眸


          放課後の兎当番桜草             竹川貢代


          夜の部屋に日向の色の桜草          片山由美子


          桜草買ひ来このごろ気弱にて         安住 敦


          売らるゝと知らで咲きけり桜草        正岡子規





                    




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3月 13日

2024-03-13 03:36:23 | Weblog
                          春寒し・春さむ・料峭




             立春を過ぎたのちからの寒さのこと。余寒と同じでですが、語感や情感のうえで微妙な違いがあり、
             春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い
             初秋、初冬の寒さとと詠み違えるのはなかなか難しい季語です





                     




          地下鉄で眉描く少女春寒し            栗田やすし


          面接の椅子ひとつ置き春寒し           河原地英武


          邪鬼いつも上目遣ひや春寒し           国枝隆生


          春寒や歯を抜きし顔ピエロめく          下里美恵子


          春寒や画鋲ばかりの掲示板            森垣一成


          春寒し草屋にひびく沢の音            ころころ





                




          使はるゝ身より使ふ身春寒き           鈴木真砂女


          人遠くあり春寒のジャスミン茶          林 翔


          家うちにとどまる春の寒さあり          稲畑汀子


          料峭のこの道行けば波の音            行方克巳


          太鼓たたき春寒き子に飴を売る          阿部みどり女


          かりそめの情は仇よ春寒し            高浜虚子





                    




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3月 12日

2024-03-12 05:40:21 | Weblog
                         初蝶・蝶・紋白蝶・黄蝶々





          白蝶々いつもつがひのあと先に          細見綾子


          反射炉に初蝶の来て影落とす           栗田やすし


          蝶飛べりきりんの足を縫ふやうに         中斎ゆうこ


          防人の越えし峠よ深山蝶             山下智子


          動くもの皆指さす子初蝶来            橋本ジュン


          試歩の児の触れて菜の花蝶と化す         伊藤範子





           日本だけでも約五百種ある蝶々初蝶が出るのは三月で、黄蝶・紋白蝶・紋黄蝶などが早く姿を見せてくれます
           菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)七十二候で啓蟄の末候は、『菜虫蝶と化す』
           冬を過ごした虫が、さなぎから蝶になるころ、という季節ですおよそ3月15日ころから19日ころを言います




                




          初蝶や吾三十の袖袂               石田波郷


          つまづきし子に初蝶もつまづきぬ         西村和子 


          僧正の白緒の草履初蝶来             大石悦子


          縞馬の縞の中より初蝶来             今井 聖


          初蝶をとらへるための双手かな          夏井いつき


          宙にある紋白蝶ときりんの背           正木ゆう子





                




                


                   紋白蝶ほどの汚れの白靴に            福永耕二




                 




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