チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物がつなぐもの 219

2019年09月01日 11時05分47秒 | 日記

昨日は八王子の花柳界の方を新制作座にご紹介した

同じ八王子で「着物」を中にしてなにか町おこしができるのではないかとチャコちゃん先生の目論見

新制作座の創始者「真山美保」さんの審美眼は半端ではない

初めて新制作座のある高尾に伺い桐ダンスに丁寧にしまわれていた着物や帯を目にした瞬間「個々にある着物は日本の宝」と感じた(なんと桐箪笥30棹)

昭和40年代を中心に揃えられた着物の数々、職人たちが魂を込めそして嬉しくて仕方がない思いで制作した着物の数々

ありとあらゆる技術の着物がこの場所で見られるということの凄さ

 

大好きな熊谷好博子さんの着物だけが桐の箪笥一棹に収められていたときの感動!

60歳をちょっと過ぎてなくなったけどもう少し長生きなさっていたら国宝だったと信じている

江戸解模様の一人者、またモダンな木版摺りの模様、細かい大名行列

もともと日本画を目指していたのでしっかりとした構図が着る人をスッキリと見せる

表面に出ている色は少ないけど紺一つ染めるのにどれだけの隠し色を使っているか、よく工房へお邪魔したのでその色使いの濃度と深みを出す姿勢っを見続けてきた

 

また裏話で若い時見習い時代かの有名な一竹さんと一緒に住んでいてその問の話も笑えるほど面白い(どこにも書かないけどいらしたら話をしますぞ)

この熊谷好博子さんの着物が一棹に収められしかも中には躾のついたままのものも

 

毎日着物に囲まれて仕事をしている芸者さんが「鳥肌が立つくらいすごい」と感動の目線

その他にも名のしれないというより当時は着物に落款など押さなかったので、名を語れば超有名な作家のものもある

しかし一職人としてきものづくりに精魂を込めたのであろう、一枚一枚見る人の心を揺さぶる

振り袖や若手の訪問着は京都の千総友禅が多く華やかで気品に満ちている

「令嬢のお着物」という言葉が自然に出る着物と帯の一対

 

何より仕立てが抜群!着物周りの職人たちが気持ちを一つにして作り上げた着物文化

みんなで鑑賞をしたいのでツアーを組むことにした

10月5日と25日詳しくはホームページで

#八王子花柳界 #新制作座 #真山美保 #チャコちゃん先生 #秋櫻舍 #熊谷好博子 #着物周りの職人 #着物文化 #千総友禅 #令嬢のお着物#着物鑑賞ツアー #桐箪笥

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする