チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物がつなぐもの 236

2019年09月30日 11時10分55秒 | 日記
10月3日から長野県岡谷シルク博物館で「草木染三代」の展示会が開かれる
密かにこの展示会の根回しをしたので実現が誰より嬉しい

草木染三代は山崎斌、山崎青樹、山崎和樹の山崎家三代
チャコちゃん先生が着物道に入ったキッカケは山崎斌さんとの出会いがあったから
このことは色んな所で書いているし喋ってもいるので新しいニュースではない

しかしこの出会いは神様の贈り物だと思っている 新宿伊勢丹デパートで「万葉の色を染める」という展示会の会場にふらふらと色に惹かれて入っていった。詳しい年代は覚えていないが私は26歳位のときだったように思う

光文社から「二人自身」という月刊誌が発行されていて、(三年で廃刊、チャコちゃん先生がやめたからかな?ありえない!)そのネタ探しにウロウロ

当時は「着物は文化的ではない」と自分で決めつけていて洋物ばかりに目がいっていた。二人自身というのはそれ以後から流行るニューファミリーを購読者と考えた雑誌づくりだったが、まだ新婚組がマイホームを持つという時代ではなく、着眼は良かったけど時代に対して早すぎたみたい
(後に「マイホーム」という本が出てそちらは時流にあったようだ)

大家族から二人きりの生活になって不自由しないような二人の日常のアレコレをグラビヤや記事に収めていて着物の紹介もあった
それは私の担当ではなく私はもっぱら旅や生活道具のルポに回っていた
新しい台所用品などを紹介するために都内のデパート宣伝部とは懇意に付き合っていた
#草木染 #山崎斌 #山崎青樹 #山崎和樹 #チャコちゃん先生 #二人自身
#岡谷シルク博物館 #万葉の色 #柿生 #中谷比佐子

その日も一渡りみて宣伝部に行こうと思っていたら「万葉の色」に呼ばれてしまい、そこで出会った山崎斌さんの色に対する思いもかけない文化性にすっかり引き込まれついに「草木染12ヶ月」という企画まで通して柿生の草木寺に毎週通うことになった

染を手伝うのではなく色の歴史を教えていただき、それが日本の貴族性や庶民の漢方薬にも話が及び初めて「日本」というものをもっと深く知りたいと思った

12ヶ月の染には高崎に住む長男の青樹さんの手も必要で高崎にも通い、更に次男の桃麿さんが作る和紙を草木に染めて畳紙を作ったりと「和の文化」が広がっていった。青樹さんの長男が和樹さん文学と科学を調合した草木染作家として祖父、父の意志を継いでいる

三代との付き合いはこれからも大切にしていきたいと思う。そういう時三人をまとめた仕事が見られるのは有意義だ

3日は10時から和樹さんのフロワートークもある
ぜひいらしてください皆様
コメント
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