チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 235

2019年09月28日 12時11分52秒 | 日記
最近男の着物を改めて考えている
というのは傾いた着物を得意とする男に出会った
そしてそれがまたよく似合う

鎌倉時代から室町時代にかけて「婆娑羅大名」という派手な武士がいた
着るものは絢爛豪華満艦飾、最もこの当時の武士たちは実際に戦場に出ても自己主張の激しい衣装を身に着けている
何処にいてもひと目で分かる色と形それを自分自信で考案して作っていたのだ
しかし
その一方で作法は見事にきちんとしている
花をいけても今の創作生花顔負けの斬新さ茶道においても実に流麗で豪快なお手前を見せる素養がある

ある時
その婆娑羅大名は戦いに負けて城を引き渡さなければならなくなった
ただ逃げるのではなく、また迎え撃って死に急ぐでもなく、庭の手入れをし
家中を磨き上げ、要所要所に花をいけ更に大きな釜に一杯の湯を沸かし
茶の用意をしてお香をたき引き払った

攻めてきた連隊もまず足や顔を洗い汗を流したあと静かに与えられた茶道具で茶会を開き、立ち去った武士の礼節の素晴らしさをたたえながら茶を頂いたという

こういう美談は今も昔も情報として流されないのが日本独特の情報世界
先の戦争でも海軍がどれだけ敵の傷兵たちをねぎらったかと言うのは日本の記録には残っていない
最近になってトルコやインドネシやフイリピンの首相たちがその時にお世話になった人にお礼を言いたいと探し探してお会いしている姿を幸せな偶然で見るまでは、これまた日本側の情報はまったくない

ところがここまで楽しい衣装に身を包んでいた男どもが明治維新でガラリと変わってカラスの集団となっていくつまり色がなくなった

着物を通して明治を見ると明治という時代はとんでもなく日本をだめにしている
この話はいづれ

日本からアメリカに渡りまた日本に戻ってきた件の男性、着物が日本を救う、そのためには男が開放された着物おのき方wしなければいけないという哲学を持った
チャコちゃん先生大応援をする

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コメント
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