「あ!なるほど、分かりました!」
塾の中では、いつでもこの言葉は聞くことができますが、
最近はとみにその言葉に嬉しさが混じってくるようになりました。
学習も年度の後半に入り、だんだんと難しい問題が増えてきました。
もちろん生徒さんたちは、これまでも分かってきたことはたくさんあったと思いますが、
文章題や複雑な関数の問題、図形の証明問題など、年度後半の難しい問題が解けたときの「分かった!」は、
同じ言葉でも、年度前半のそれとはまた違った重みがあるように感じます。
いま3年生が学習を始めている分野は、入試では頻出の分野です。
"よく出る"だけではなく、よく出るからこそ"難しい"分野でもあります。
「今までは数学は得意だったんだよなあ」という生徒さんたちでさえも、
なかなか前へ進むことができなくなる、そんな分野だと思います。
「今までに、こういう考え方したことなかった」という思考法の新たな発見や、
何度も何度も計算をしてやっとたどり着く解答。
1つの解答を出すために、何度も計算をしなくてはならないので、
どこか一箇所でも間違えるとバツになってしまうという緊張感。
それらが年度の前半とはまた大きく異なるように思います。
そんな中「分かった!」「なるほど!」という声とともに、とても素敵な笑顔を見せてくれる生徒さんがいます。
楽しんでいるときとはまた違う笑顔。
なにか一つのことを成し遂げたという感じの笑顔。
それもまた年度の後半のほうが多いような気がします。
先生と呼ばれる仕事をしていると、こういった素敵な笑顔に出会えることがたくさんあります。
問題が解けたときのなんとも言えない素敵な笑顔。
私は一人ひとりが見せてくれるこの笑顔を忘れないように、
そして今日も一つでもそんな笑顔を見られたら、そんなふうに思います。