幸彩学習塾 オフィシャルブログ

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古き良き時代の学校を目指す ~駿台学園高校を訪ねて

2017年11月09日 00時07分00秒 | 受験・学校
「役立たずはつくりたくない」
そんな言葉で始まったのが、駿台学園の説明でした。
この日はNPO埼玉教育ネットのメンバーで駿台学園を訪問したのですが、冒頭の校長先生のこの言葉で、駿台学園の目指すものが良く分かったような気がします。


↑久しぶりに王子駅で降りました。ここから徒歩10分から15分くらい

いま高校は2020年問題に向けて様々な取り組みを始めています。
IB(インターナショナル・バカロレア)、アクティブラーニング、ICT、英語の4技能化など、高校を取りまく環境は大きく変わりつつあると思います。
それぞれの高校が、目指す方向を見据えながら学校改革を進めていますが、そんな中で駿台学園がどんな方向を目指すのか、それを明らかにした言葉が、冒頭の言葉だったと思います。

 

勉強だけしかできない、スポーツしかできない。
学生時代はそれでも通じると思いますが、30歳になった時に、果たしてそれで世の中で通用するのかといわれると、実は役に立っていない人になっている可能性も多くあります。勉強やスポーツに偏った人生を送ってきたために、何か大切なものを身につけないまま大人になってしまっている、そんなことがあるようにも思います。

世の中を渡っていくには、文武を身につけていくことも大切ですが、それ以外の部分(芸術に触れること、人間関係を学ぶこと)が実は大切だと思います。そういったものは文武の中でも学んで行くことができますが、その文でもない武でもない部分を学んでいって欲しいというのが、駿台学園の1つの目標だと校長先生がお話をされていました。


↑数学的に考えるとこんな感じですね

国際化やグローバル化についても、IBなどに飛びつくのではなく、古き良き日本の学校の良さを追求しながら英語教育を行っていくとのことでした。とはいっても英語教育には他校にないこだわりがあり、例えば「日本人の書いた英文法の本を読まない」「英和辞典ではなく英英辞典を使う」など、他校とはまた違った方向でのアプローチにもとても興味を持つことができました。

校長先生は「昔の学校には余裕があった」とお話をされていました。それについては私も全く同感です。良い意味であいまいで、良い意味で馴れ合いや親しみがある、それが古き良き学校の姿だと思います。だからこそ一人ひとりの個性を受け取る余裕があった、そういうふうにいうこともできるのではないかと思います。


↑天文台も設置されています。天文講座なども行っているそうです。

「なべの中に入った野菜だとしても、にんじんはにんじんらしい、ジャガイモはジャガイモらしい、そんな個性を大切にしていきたい」校長先生のこの言葉は、私はとても印象に残りました。

当塾も無機質な人間を量産するような教育は、教育ビジネスであって、本来の教育ではないと思っています。一人ひとりが個性を発揮し、集団の中に入ってもそれぞれの個性を失わないような環境、言い換えれば個性を受け取る余裕のある塾を目指しています。そしてその個性を伸ばすことで、自分の人生を豊かにしていって欲しい、そんな想いがあります。

AIがいよいよ産業界に新出してくる中で、これからの時代は個性が重要になってくると私は思っています。それはまさに古き良き時代の学校が行っていたこと。そんな古き良き時代の学校を目指すという考え方にとても共感を覚えました。



高校3年間のすごし方は、人生にとても大きな影響を与えます。
進学やスポーツに夢中になること、部活や芸術に励むこと、新しい人間関係をつくること、どれもが重要です。でも、どれかに偏ってしまえば、個性は消えてしまいますし、またどれかだけを追求する学校は、個性的な人を育てることはできないとも思います。

駿台学園の古き良き学校を目指す学校づくり、当塾もしっかりと参考にしていきたいな、そんなふうに思いました。


↑校庭は23区内では大きめの校庭だそうです。

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