人には良いところもあれば悪いところもある。
言葉ではわかっていても、なかなか実際にはそれを分けて考えるのって難しいですよね。
例えば勉強。
数学はできるけれど英語はイマイチ。
そういうとき、どうしてもできない英語ばかりを見てしまいがちです。
「苦手な英語をなんとかしなさい!」
とつい私も言いがちですが、ここで気をつけなければならないのは「プラスとマイナスは分けて考える」ことです。
特に高校入試においてはこの考え方は大切です。
埼玉県の公立高校入試の合否は、合計点で決まります。
内訳は関係ないということを考えれば、
マイナスの英語に力を入れることも大切ですが、
プラスの数学で更に点数を取るという考え方があってもいいわけです。
苦手教科は時間をかけた割にはなかなか伸びにくいのが一般的です。
苦手教科に力を入れて学ぶことはもちろん大切ですし、学ぶことを放棄してはいけませんが、
あまりにも苦手克服ばかりに目が行って、得意教科の点数を落ちてきてしまうようでは、
結果的に全体が下がってしまい意味がありません。
特に直前は、苦手克服よりも得意の伸長のほうが効果がある場合もあります。
全体のバランスを整えることはもちろん大切なことです。
そうでないと、高校へ行ってから大変な苦労をします。
でも、こと高校入試の直前期に関しては、
あまりにもそれを気にしすぎて得意を潰してしまうのも得策ではないと言えます。
マイナスに目を向けてしまう傾向は、自分に対しても他人に対してもおこります。
特に日本人はその傾向が強いといわれていますね。
自分を改善していくという意味ではとても大切な視点ではありますが、
そればかりを気にしすぎて、本来のあなたの良さを潰さないように、
それだけは気をつけてほしいと思います。
人はみんなプラスもあればマイナスもあるもの。その両方とうまく付き合っていきましょう。