人間は生きている限り外界から様々なストレスを受ける。このスト レスに対して反応するのが自律神経である。自律神経とは意思と は別に体の中の自動的な活動を司る神経の事である。この活動 は内臓や血管、分泌線などに付いている平滑筋という筋肉の運 動によって成り立っている。自律神経はこれら平滑筋を動かしたり 緩めたり相反する方向の運動を操っているのである。この正反対 の働きをする2つの神経を、交感神経と副交感神経と呼ぶ。 交感神経が優位な状態だと緊張状態に、副交感神経が優位な 状態だと精神的にリラックスな状態になる。昼間等の活動時には 交換神経が、睡眠やくつろいでいる時は副交換神経が優位に働い ている。この相反する働きのバランスがどちらか一方に傾く事により、 体内のホルモンバランスが崩れる事態も起る。置き換えて言うなら、 交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えをいかに正確に行う ことができるか、この事がストレスから身を守る、又は、受けたスト レスを軽減する為には、非常に重要な事であるとされている。更に、 この自律神経と連動している事に、自然治癒力(免疫力)を司る、 白血球との関連を見過ごすことが出来ません。
交感神経が優位な状態、いわゆる、日中の活動下の状況時は、 無防備な状態になる。その為に白血球の中の顆粒球の比率が 高まり、活性化する体内での細菌類を沈静化し、身体活動をス ム-ズに履行する上で補助すると言われています。この顆粒球は 最も短命で、最長でも三日程で死滅する。何らかで戦い死滅する 時に活性酸素を放出するとの事です。一日の活動の終わりを向 かえる、午後5時過ぎごろから休息モ-ドの副交感神経へ移行し ます。一日の疲れを癒し、翌日の元気に活動できる体調を再構築 するために、白血球の中のリンパ球が顆粒球に変わって比率アッ プし、体内の隅々までパトロ-ルし再生してくれるのです。それは、 就寝中の7・30時間の行為です。さて、人間は日々理想的な行動 を(単に長寿を全うするという人生において!?)、唯繰り返すほど 単純ではありません。あらゆる思考や環境、希望、欲望・・・・等の 基で恒常的に緊張下(ストレス状態)に置かれていた時、人体に備 わっている許容範囲の限界をこえる。これが顆粒球過多体質への 移行です(交感神経タイプ)。この条件下では、低体温体質になり 不調となり、各種疾病の原因となる。では、逆に常にリラックス状態 に終始置かれ、リンパ球過多状況下で副交感タイプ体質の人はど うなるか?、この場合も低体温体質へ移行し不調を感じるように成 るとのことです。人間にとって重要なことは「心・体・食」の絶妙な バランスをどのように構築するかのようです。ところが、手近な周囲 を見渡すと、常日頃感動するような言動や行動、態度に感服するよ うな方を必ず目にすることがあります。 そんな方を模範にする、これこそ生きる知恵かもしれません!? (理想的生活習慣タイプの体内を白血球バランスで追求=最近の 診断方法に応用されることが多くなってきたようです)