贅沢

夜の７時を回ってもなお明るい空は、茜色の度を増して次第に淡い紫を経て夜空になっていく。

この瞬間に立ち会える贅沢は、毎日ではないからそう思えるのか、毎日だったら思えないのか。

きっと、そんなことも考えずに毎日こんな空を眺めているのが一番の贅沢なんだろう。

行き着く先

朝から強い風が吹いている。駐輪禁止のバリケードは、風に倒されたのか、それとも、風に倒されるのを見越して伏せられていたのか。いずれにせよ、そこには結果しか見えない。

昨日はうまく時間配分ができず、慌ただしさだけが残った。それでも、最低限やらなければならなかったことは済ませたのだから、次第点はもらえるだろう。だが、表彰してくれる人はいない。

人生はその果てまで自己満足の道だと思えば、それも構わないし、むしろその方がいい。風に吹かれて流された結果だとしても、そこに満足できたらいい。