外の空気はひんやりしていた。それは、歩くのにはちょうど良い心地の涼しさだった。だが、電車に乗ると一瞬ムッとして、止まったはずの汗が額を這う。今日のような気候はきっとコンピューターはついていけないのだろう。
春から続いたイベントも一息つき、少し自分と向き合おうと思う。少し距離を置こうと思いつつ、結局は深みにはまっている自分を嫌いにはならないが、深く関わったからと言って、それで人との繋がりが深まったかと言えば疑問符がつく。見返りを期待しているわけではないが、当たり前になりすぎるのも寂しい。
夏休みが終わった頃に、カメラを持って少し遠くへ行ってみよう。あまりにも一つのものを見過ぎた目に、広い視野を取り戻すために。それがきっと僕の栄養源となる。