不快の底

駅までの道で、傘を差していてもずぶ濡れになってしまった。まあ、傘がなければ歩けなかったわけで、こういう日は外に出なければいいのだろうが、そうもいかない。

服が濡れた上に、じめじめとした空気がまとわりつき、僕を不快の底に引きずり込もうとする。弱めにかかったエアコンが、辛うじてここに自分を立ち止まらせてくれている。だが、次の駅でどっと人が乗ってきたら…

今日はなるべくおとなしくしていよう。