引き金

帰り道は混雑を予想していたが、意外とあっさりしている。むしろ、普段より空いていてありがたいくらいだ。代々木駅で子ども連れが降り、一気に出来た空席に腰掛けた。

朝から頭が重く、今も続いている。どこで油断したのか、また風邪を引いてしまったようだ。朝の、ドアが開け放たれた電車のせいかもしれない。朝はまだこんなではなかったから。

だとすると、防寒対策はどうすればいいだろう。これ以上厚着をすれば逆に汗をかいてしまい、一発でアウトだ。なんとも微妙なところで生きていることを再確認し、目を閉じる。

宿題はまだ…

いつもより少し遅い電車に乗り込むが、いつもより慌てずにいられる。そう、今日は祝日だから、往きの電車は空いている。ただ、未だに時間を覚えておらず、ちょうどいい時間に電車があるかはわからない。調べることもできるが、それほどのことでもない。

と、今日は世間的には祝日だが、僕らがいる業界には関係ない。有給休暇を取るほどの理由もないし、机の上にはどっさりと仕事が残っているので、良く言えば「責任感」、悪く言えば「惰性」が僕を職場に向かわせる。まあ、それは祝日に限ったことではないが…

「今年の目標を掲げる」を週末の宿題としていたが、清書できていない。どこまでが宿題の完成かは曖昧だが、清書することで気持ちに深く刻みたいと思っているから、まだ未完成だ。ただ、これは次の週末を待たずに済ませよう。そして、次の週末は…どうしようか。