あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

そこそこの一日

2011-01-22 20:03:12 | 前に進む

今朝も散歩に出かけることができなかった。昨夜遅かったことを言い訳にしてみたが、目は覚めていたので後ろめたい。その後ろめたさを抱えながら、洗濯機を回し始めた。その間にBluerayレコーダーのハードディスクを整理していたのだが、結構見ていない番組がある。実際には、録画しつつリアルタイムで見ているものもあるのだが、それはBluerayディスクにダビングするタイミングを窺っているもので、番組データの大きさとディスクの容量とを比較しながら、どの組み合わせでダビングすべきか…と考えているうちに、本体のディスク容量がひっ迫してしまう。

その後、『てっぱん』を見ながら毎週末の日課であるワイシャツのアイロンがけをした。アイロンがけの方は途中で終わり、その後は『てっぱん』に集中した。今週は鉄平にフォーカスした話だったが、自分の本心を押し殺してまでも兄弟や周りの人たちのことを考えてしまう鉄平のやさしさが伝わってきた。自分に重ねてみたりしたが、僕には多少の打算があるので、彼の純粋さには到底かなわない。それにしても、森田直幸くんはいい役者だ。初めて彼を見たのは『女王の教室』だっただろうか、その後、着実に成長している。挨拶をしに大阪に戻ってきた鉄平を温かなまなざしで見つめる初音は、翌朝早く尾道に戻る鉄平を、かつおぶしをまぶした梅がゆで送り出した。鉄平も初音の孫…なんだな。そして伝さん、寂しそうだった。

ということで、今週もまた泣かされてしまった。結局家から一歩も出なかったが、今日は「後悔疲れ」はない。まあ、充実した一日という訳にはいかないが…

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わが町

2011-01-22 00:31:13 | 前に進む

今夜観に行った舞台は、新国立劇場の『わが町』だった。

昨年夏に3タイトルのセット券を購入した、その最後の作品だ。

正直なことを言えば、出演者に対する思い入れがない分、最も期待値が低い作品だった。

3幕から構成される舞台で、1幕が始まった時は、ほとんど何もない舞台などに戸惑っていた。この作品に関する予備知識を全く持っていなかったからこうした気持ちを持ったのだろう。

その後、2幕の終盤を迎えるころからどんどんと心が掴まれ、結婚式のシーンでは実際の結婚式に立ち会っているような感覚に陥り、涙が溢れてきた。

ここで20分の幕間休憩が入り、いつものようにアルコールを口にした。劇場内が少し暑かったこともあり、ビールを選んだ。アメリカの片田舎の町が舞台ということで、銘柄がバドワイザーだというこだわりも、ビールを選んだ理由である。

さて、3幕は墓地の設定で、そこで描かれた世界、そして最後に浮かぶ星空に、涙が止まらなくなってしまった。若いカップルを演じた中村倫也さん、佃井皆美さんの目にも涙が浮かんでいた。それくらい、本気が伝わってくるエンディングに、観客の拍手が鳴りやまなかった。

劇場を出ると、この作品の演出を手掛けられた、劇場の演劇部門芸術監督である宮田慶子さんがお客さんを見送っていた。この作品を楽しんだ人たちの顔をじかに見たいという気持ちもあったのだろうか。僕もそうだが、満足顔の割合は高かっただろう。

劇場の外に出て、エントランス脇のイルミネーションを眺めながら、舞台の上の星空を再び思い出し、余韻に浸っていたいと思ったのだが、外を歩いて店を探す気にまではならず、家に向かった。

今夜の月も美しく、舞台を観て心洗われた僕に優しく微笑んでくれているように感じた。

さて、来月の『焼肉ドラゴン』の再演もチケットを確保し、その次の『ゴドーを待ちながら』も楽しみだ。さらに、『鳥瞰図』、『雨』、『おどくみ』と、興味をそそる作品が続く。そして、この3作品はセット券が販売される。このセット券を手に入れたい。そして、できれば誰かと観に行ってみたいと思うが、泣き顔を観られるのは…

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