日がな一日読書を…と考えていたが、朝から寒さが厳しく散歩も行けず、ならば部屋の掃除をと張り切りだした。
昼を過ぎ、15時頃になりこれ以上は進まないと判断して、出かけることにした。
車を出してしばらくして、豊海埠頭に行きたくなった。以前はよく海を見に車を走らせていたのだが、そういえば最近行っていない。一昨年に車を乗り換えてからは一度も行っていないように思う。
埠頭の先に着くと、太陽が西の空に沈みかけていた。車を降りると寒さを実感する。海の際なので余計に寒い。だが、その空を見ていたら寒さは気にならないわけではないが、心が温かくなるというか、そんな気持ちになった。
雨雲と言うか雪雲と言うか、灰色の雲が垂れこめていた。だが、その先は途切れていて、青空があった。水上を遊覧船がゆっくりと進んでいく。
境界線のあたりの雲がだんだんと夕日に染まっていった。何だろう、神々しいと言ったら言い過ぎかもしれないが、その空の移り変わりをずっと見ていた。
一隻の屋形船が提灯を灯して海から上がってきた。冬空の下の舟遊びがうらやましい。
あの屋形船は浅草に向かったのだろうか、昨年の今頃は何度も足を運んだが、今年はまだ行っていない。再来週、行ってみようかどうしようか、まだ迷っている。