先日、映画『氷の花火』を観た。
今年の6月に『山口小夜子 未来を着る人』を観に行き、それまで名前や姿しか知らなかったその人の魅力に触れた。そして、その時にこの映画について知り、観に行きたいと思った。
映画は、2007年に亡くなられたトップモデルの山口小夜子さんについて、彼女が登場したCMやファッションショーの映像に加え、彼女とともに日本を、そして世界を驚かせてきた人々へのインタビューを通じて、その姿を浮かび上がらせようとする。それは、監督の松本貴子さんが小夜子さんの姿を探し求める旅のようだった。
インタビューに答える方々は、小夜子さんとの輝くような思い出を、つい昨日の出来事のように話されていた。それぞれの方々にとって、小夜子さんとの仕事が自身にとってとても貴重なものだったろうことが窺われる。
中でも、山本寛斎さんのインタビューが印象深かった。寛斎氏は長らく小夜子さんとともに作品を送り出していた。その長さをかけがえのないものと思いつつ、彼女への思いの強さから、新たな表現の道を模索する小夜子さんと袂を分かってしまったという辛い話もされていた。
寛斎氏は、今も悔やんでいらっしゃるようだけど、寛斎氏との出会いがあったからこそ、小夜子さんはその道を模索しようとしたんじゃないかと思う。だから、小夜子さんの中には、彼女が意識していたかどうかはわからないけど、寛斎氏がいたのだと…
映画のラストに、思いもよらない形で小夜子さんの姿を目にする。そのシーンに携わった全ての人々が感じられた様子を通じて、小夜子さんがそこにいるように思えた。とても不思議で、今思い出しても涙がこみ上げてくる。
観終わって、改めて山口小夜子という一人の女性が多くの人たちに愛されていたことを思い、心が温まる感じがした。
人は亡くなられても、その人のことを想う人がいる限り、生きていると言えるのではないか。そんなことを考えながら、映画館を後にした。
今年の6月に『山口小夜子 未来を着る人』を観に行き、それまで名前や姿しか知らなかったその人の魅力に触れた。そして、その時にこの映画について知り、観に行きたいと思った。
映画は、2007年に亡くなられたトップモデルの山口小夜子さんについて、彼女が登場したCMやファッションショーの映像に加え、彼女とともに日本を、そして世界を驚かせてきた人々へのインタビューを通じて、その姿を浮かび上がらせようとする。それは、監督の松本貴子さんが小夜子さんの姿を探し求める旅のようだった。
インタビューに答える方々は、小夜子さんとの輝くような思い出を、つい昨日の出来事のように話されていた。それぞれの方々にとって、小夜子さんとの仕事が自身にとってとても貴重なものだったろうことが窺われる。
中でも、山本寛斎さんのインタビューが印象深かった。寛斎氏は長らく小夜子さんとともに作品を送り出していた。その長さをかけがえのないものと思いつつ、彼女への思いの強さから、新たな表現の道を模索する小夜子さんと袂を分かってしまったという辛い話もされていた。
寛斎氏は、今も悔やんでいらっしゃるようだけど、寛斎氏との出会いがあったからこそ、小夜子さんはその道を模索しようとしたんじゃないかと思う。だから、小夜子さんの中には、彼女が意識していたかどうかはわからないけど、寛斎氏がいたのだと…
映画のラストに、思いもよらない形で小夜子さんの姿を目にする。そのシーンに携わった全ての人々が感じられた様子を通じて、小夜子さんがそこにいるように思えた。とても不思議で、今思い出しても涙がこみ上げてくる。
観終わって、改めて山口小夜子という一人の女性が多くの人たちに愛されていたことを思い、心が温まる感じがした。
人は亡くなられても、その人のことを想う人がいる限り、生きていると言えるのではないか。そんなことを考えながら、映画館を後にした。