最近疲れ気味で、週末がきたらやれやれです。
金曜日は夕方に寝込んでしまいました
薬を飲むほどでもなくて、夜は9時半ごろベッドに入ったものの、さすがに寝るには早いなあと、ずっと読みかけのまま置いてた須賀敦子さんのエッセイ『ミラノ 霧の風景』に手をのばしました。
以前読んだときは、あまり馴染みのないイタリア人の作家の作品のこととか、どうも読みづらくて、『ヴェネツィアの宿』ほどおもしろいと思えなかったのですが、今回は文章がすーっと心に沁み入ってきました。
須賀さんが初めてイタリアへ渡ったとき知り合ったイタリア女性のエピソードで、そんなふうには見えなかったのに実は波乱万丈の人生を送っていた、というその女性の半生に惹きこまれて読んでいたのです。
その章を読み終え本を閉じると、・・・あれ?
さっきまで感じていた胸の重苦しさがない・・・?
我ながらげんきんなもので、心がしんどいと思っていたら身体もしんどくなるし、心が何かに夢中になるとしんどさもどこかに吹っ飛んでしまうようですね
本は私にとっては心を元気にしてくれるサプリメントのような存在です。
まだ若かったころ、何かにつまづいたり、悩んだりしたとき、もちろん友達に話を聞いてもらったりもしたけれど、結局自分で自分の心を決着させるためにはずいぶん本に助けてもらっていました。
それが人によっては音楽であったり、絵画であったり、映画であったりすると思うのですが、私の場合は本でした。
必ずしも答えが出るというわけではないのですが、本の世界に浸ることで気が紛れたり、違うことに興味がいって悩みをいっとき忘れられたり、あるいは思わぬところで胸を衝かれる文章に出会ったり。
慰めも、励ましも、自分のちっぽけさも、世界の広さも、ほとんど本から得たように思います。
それは結婚した今でも変わらなくて、子どもたちが大好きなハリー・ポッターとの出会いも、実は私がイライラしているときにストレス解消のため本屋で衝動買いしたのがきっかけだったのです
今、子どもたちのいじめによる自殺が大きな問題となっていますが、この子どもたちにはそんな心の逃げ場がなかったんだろうか、と思うとやりきれなくなります。
それとも、逃げ場も見失うほど追い詰められていたのでしょうか。
高校生くらいのときだったか、落合恵子さんの(レモンたんと言われていたころの、ってみなさんご存知でしょうか)エッセイを読んだことがあります。
その中に、ほんのちょっぴりでも明日への希望があれば人は生きていける、みたいなことが書いてありました(正確には忘れましたが)。
ウィスキーが瓶の底にまだちょっぴり残ってるとか、読みかけの本があるとか、って、そんなふうに書いてあったかなあ・・・。
今でもなんとなく覚えているくらいなので、当時はきっとなるほど!って思ったんでしょうね。
でも、確かに人はそんなささいな幸せで、けっこう生きていけるもんなのですよ。
このドラマの続きを見たい、大好物のチョコレート明日に半分とっておこう、今日の夕飯はお鍋に熱燗、なんてね。それで、よし、もうちょっとがんばろう、って気になりません?
私の場合、朝起きたら焼きたてのトーストに熱いミルクティーが飲める どのジャムつけようかな~ って、それだけで明日の朝の楽しみができるんですから(いや、これはあまりに単純な例ですが・・・)。
一番いいのは好きなコでもできて、明日はあのコに会えるかな、どきどき・・・ なんて楽しみがあることですよね~。
これぞ特効薬!
しかし劇薬につき、中高年になると注意ですよ~
金曜日は夕方に寝込んでしまいました
薬を飲むほどでもなくて、夜は9時半ごろベッドに入ったものの、さすがに寝るには早いなあと、ずっと読みかけのまま置いてた須賀敦子さんのエッセイ『ミラノ 霧の風景』に手をのばしました。
以前読んだときは、あまり馴染みのないイタリア人の作家の作品のこととか、どうも読みづらくて、『ヴェネツィアの宿』ほどおもしろいと思えなかったのですが、今回は文章がすーっと心に沁み入ってきました。
須賀さんが初めてイタリアへ渡ったとき知り合ったイタリア女性のエピソードで、そんなふうには見えなかったのに実は波乱万丈の人生を送っていた、というその女性の半生に惹きこまれて読んでいたのです。
その章を読み終え本を閉じると、・・・あれ?
さっきまで感じていた胸の重苦しさがない・・・?
我ながらげんきんなもので、心がしんどいと思っていたら身体もしんどくなるし、心が何かに夢中になるとしんどさもどこかに吹っ飛んでしまうようですね
本は私にとっては心を元気にしてくれるサプリメントのような存在です。
まだ若かったころ、何かにつまづいたり、悩んだりしたとき、もちろん友達に話を聞いてもらったりもしたけれど、結局自分で自分の心を決着させるためにはずいぶん本に助けてもらっていました。
それが人によっては音楽であったり、絵画であったり、映画であったりすると思うのですが、私の場合は本でした。
必ずしも答えが出るというわけではないのですが、本の世界に浸ることで気が紛れたり、違うことに興味がいって悩みをいっとき忘れられたり、あるいは思わぬところで胸を衝かれる文章に出会ったり。
慰めも、励ましも、自分のちっぽけさも、世界の広さも、ほとんど本から得たように思います。
それは結婚した今でも変わらなくて、子どもたちが大好きなハリー・ポッターとの出会いも、実は私がイライラしているときにストレス解消のため本屋で衝動買いしたのがきっかけだったのです
今、子どもたちのいじめによる自殺が大きな問題となっていますが、この子どもたちにはそんな心の逃げ場がなかったんだろうか、と思うとやりきれなくなります。
それとも、逃げ場も見失うほど追い詰められていたのでしょうか。
高校生くらいのときだったか、落合恵子さんの(レモンたんと言われていたころの、ってみなさんご存知でしょうか)エッセイを読んだことがあります。
その中に、ほんのちょっぴりでも明日への希望があれば人は生きていける、みたいなことが書いてありました(正確には忘れましたが)。
ウィスキーが瓶の底にまだちょっぴり残ってるとか、読みかけの本があるとか、って、そんなふうに書いてあったかなあ・・・。
今でもなんとなく覚えているくらいなので、当時はきっとなるほど!って思ったんでしょうね。
でも、確かに人はそんなささいな幸せで、けっこう生きていけるもんなのですよ。
このドラマの続きを見たい、大好物のチョコレート明日に半分とっておこう、今日の夕飯はお鍋に熱燗、なんてね。それで、よし、もうちょっとがんばろう、って気になりません?
私の場合、朝起きたら焼きたてのトーストに熱いミルクティーが飲める どのジャムつけようかな~ って、それだけで明日の朝の楽しみができるんですから(いや、これはあまりに単純な例ですが・・・)。
一番いいのは好きなコでもできて、明日はあのコに会えるかな、どきどき・・・ なんて楽しみがあることですよね~。
これぞ特効薬!
しかし劇薬につき、中高年になると注意ですよ~