週末はお天気がわるく(北風がびゅーびゅーと吹き荒れました)、家族でDVDでも見ようか、ということになりました。そういえば最近全く見ていなかったので、見たいDVDがたくさん!
そんな中、めずらしくおとーさんが「ナルニア見たい」と言って借りてきてくれました(ハリ・ポタ見て途中で寝てしまった人なんですが・・・)。
お昼ごはんを食べたあと、家族4人こたつに入り(ちょっと窮屈でしたが)、窓のブラインドをおろし、ポテトチップスを用意して(おとーさんは昼間っからビール)、始まり、始まり~
『ナルニア国物語』は、『指輪物語』や『ゲド戦記』に比べたらなんとなく子ども向き・・・と思っていたので、空爆のシーンから始まってドキリとしました。戦争という現実を生きている子どもたち。お父さんはいなくて、空爆に怯える日々。とうとうお母さんとも離れて子どもたち4人は疎開地へと向かいます。
そう、そしてそこで物語は始まるのです・・・。
原作は以前2巻の途中までしか読んでいなくて、それでなんとなく映画を見るのをためらっていたのでした。私だけでなく長女も2巻まで、次女は時代順(?)という変則的な読み方をしていましたが、これも読みかけのまま(らしい)。つまり、我が家では誰一人としてナルニアを読破していないのです
そういう事情もあって、映画化されたときもハリ・ポタやゲドのように盛り上がることはありませんでした(ゲドで盛り上がったのは私だけ。だから見終わって盛り下がったのも私だけ)。
しかし。
映画が始まると、みんな食い入るように画面を見入っています。
途中寝てしまわないか心配してたおとーさんもおとなしく(質問もせず)、ビーバーやオオカミを見て「あれ、本物?」と聞いただけ。私がポテトチップスをバリバリと食べたら、子どもに睨まれてしまいました
子供向け、なんかではありませんでした。
と言うか、洋服ダンスを抜け出たときから魔法にかかったみたいに、大人も子どもに戻ってしまって、自分がピーターやルーシーになってナルニアで戦ってる、そんな気持ちになってしまうのです。
とにかくルーシーがかわいくて、おまけに表情とかちょっとしたしぐさがすごくうまい。子どもたち4人とも、原作の雰囲気がとてもよく出てたように思います。
私はどちらかと言うと、動物がしゃべったりすることに違和感を感じるほうなのですが(だから動物映画はほとんど見ない)、ナルニアではわりとすんなり受け入れることができました。キツネの声は素敵だったし、ビーバー夫妻は微笑ましく、なによりアスランが威風堂々としていました
白い魔女との戦いのシーンは、『ロード・オブ・ザ・リング』を思い出し(オークみたいな悪者が出てくるので)、雰囲気は似てるけど迫力の点ではやはり今ひとつ、というところ。でも、この場合子どもであるピーターやエドマンドも戦うわけだし(ピーターが先頭に立ったら危ないよ~)、そのほうがよかったんだと思います。
それにしても、イギリスって4人きょうだいが多いのでしょうか。ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』の4人きょうだいと、性格なんかもついかぶってしまいますね。S.クーパーの『闇との戦い』は3人だったけど、きょうだいで協力し合って困難に立ち向かう、というお話が多いような気がします。
小さな子どもでもわかりやすい物語で、大人から子どもまで充分楽しめる映画でした。
続きを見るためにも、原作をなんとか読破したいものです