連休でも特にやることがないのでDVDを借りて来て観ていたりする。「マーサの幸せレシピ」というのは意表をつく作品である。ドイツ映画なのだが、果敢にもレストランの厨房を舞台にしている。荒削りで不器用な作品だが、シンプルで後味が良かった。はじめのほうのマーサによるナレーションで、「シンプルな料理でシェフの腕がわかる」というのは、観客に対して脚本家か監督が言っているのではないかとの解釈も可能ではないだろうか。
要するに人はひとりでは生きていけない、ということなのだろう。何故、マーサがあそこまで意固地なのか、その背景については作品のなかで全く触れられていないのが気になるところではある。というのは、その理由によって、彼女の心の変化をどのように描くのかが、全く違ったものになるからだ。そうしたことを抜きにしても、子供と異性との交流で心が変化するというのは、安直すぎる。尤も、安直なほうが観る者を惹きつけるには好都合である。
ただ、相手を思う気持ち、相手が自分では気付いていない魅力に注意を向ける姿勢、といったものが人間関係を豊かにするという作品の主張には素直に頷くことができた。大事なのは形ではなく、そこに込められた想い、ということも重要なメッセージであろう。「幸せレシピ」になくてはならないのは食べる人の幸せを願う気持ちということだ。しかし、それは簡単には伝わらない。永久に伝わらなかったりすることもある。思うようにならないのが人生なのだ。
要するに人はひとりでは生きていけない、ということなのだろう。何故、マーサがあそこまで意固地なのか、その背景については作品のなかで全く触れられていないのが気になるところではある。というのは、その理由によって、彼女の心の変化をどのように描くのかが、全く違ったものになるからだ。そうしたことを抜きにしても、子供と異性との交流で心が変化するというのは、安直すぎる。尤も、安直なほうが観る者を惹きつけるには好都合である。
ただ、相手を思う気持ち、相手が自分では気付いていない魅力に注意を向ける姿勢、といったものが人間関係を豊かにするという作品の主張には素直に頷くことができた。大事なのは形ではなく、そこに込められた想い、ということも重要なメッセージであろう。「幸せレシピ」になくてはならないのは食べる人の幸せを願う気持ちということだ。しかし、それは簡単には伝わらない。永久に伝わらなかったりすることもある。思うようにならないのが人生なのだ。