熊本熊的日常

日常生活についての雑記

幸か不幸か

2008年03月13日 | Weblog
若い頃は旅行が好きだったが、歳を取ると移動が億劫になる。今日はロンドンから12時間かけて東京までやって来た。休暇なので、当然エコノミークラスである。ところが、搭乗口の受付で、チェックインの時に指定された座席が変更になった。頼みもしないのに、エコノミーからプレミアムエコノミーへアップグレードされたのである。どの程度の違いがあるのか知らないが、取り敢えず幸運なことだと感じた。

搭乗してみると、プレミアムエコノミーというのは、シートピッチはエコノミーとたいして変わらないが、シートが大きめであるようだ。ところが、近くで赤ん坊の泣き声が聞こえる。私の席の斜め後方に、赤ん坊を抱いた東洋系の女性の姿があった。この赤ん坊、12時間の飛行時間のうち、約半分程度を泣いて過ごしていた。座席に置かれていたアメニティキットには耳栓もあったが、とにかく不快この上ない飛行だった。

飛行中の航空機内部はエンジン音が響き渡り、空気が極端に乾燥した過酷な環境である。どのような事情があるのか知らないが、そんなところに赤ん坊を長時間閉じ込めるというのは、可能な限り避けるべきではないかと思う。赤ん坊自身の健康にとっても決してよいことではないし、乗り合わせた乗客にも迷惑である。航空会社は2歳以下の人間を無料で搭乗させているが、逆に大人の倍の料金を徴収するなどして、赤ん坊と周囲の乗客の不幸を回避するべきではないかと思う。