熊本熊的日常

日常生活についての雑記

しゃれにならない

2013年02月24日 | Weblog

所帯を持って住むところを探さないといけない。たまたま近所に東京R不動産が開発にかかわった賃貸物件があったので予約をして内見に行って来た。元国鉄の官舎だったというテラスハウスなのだが、内部は全部取っ替えに近いリノベーションが施されていた。中だけを見れば惚れ惚れとするような出来で、実際のところ殆どの区画が申し込み済みだった。しかし、地図で見ると明らかなのだが、この物件は鉄道のトンネルの真上にある。何棟か並ぶ一番北側のさらに北は小さな公園のようになっていて、その向こうに旧田端操車場が広がる。その視界の広がりは絶景と呼んでもよいほどだ。ということは、この物件は高台の端に位置するということでもある。その公園の直下がトンネルの出口。トンネルは元は貨物専用線だったが、今は湘南新宿ライナーも通る。直下を列車がひっきりなしに走り、当然に必要な地盤補強がなされているとはいいながらも崖っぷちだ。その状況を愉しむ余裕のある人にとっては即決したい物件だろうが、私は決める事ができなかった。私がそこに住むことになったら、人生の崖っぷちに立つ男が崖っぷちに建つ家に住むことになる。しゃれにならないではないか。


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