熊本熊的日常

日常生活についての雑記

監視社会の生き方

2008年05月09日 | Weblog
財布に金が無い、という話から起こして、ロンドンは町中至るところに監視カメラが設置されていて、その記録映像とクレジットカードや交通カードの利用記録を結びつけて個人の行動を監視する体制を目指しているらしい、という先日聞きかじった話を書くつもりだった。それで、少し調べものをしていたら、このような映像に出会った。

http://www.youtube.com/watch?v=W2iuZMEEs_A

The Get Out Clause というバンドなのだが、まだレコード会社との契約もなく、従って活動資金が無いので、自分たちのプロモーション・ビデオを街角の至る所にある監視カメラを使って作成したのだそうだ。場所はロンドンではなくて、マンチェスター。路上、建物のなか、バスや路面電車のなか、タクシーのなかと見られる映像もある。そうした場所で演奏をした後、カメラを管理する会社に手紙を書き、情報公開の権利を主張して自分たちの演奏が映っている映像を入手。それらをつなぎ合わせてひとつの作品に仕上げたという。これが格好良いのである。演奏も良いが、監視カメラの映像を利用するというアイディアが素晴らしい。

ただ、PVを製作する資金が無いのはわかるが、このYou Tubeの映像だけで終わってしまっては、営業の詰めとしては甘すぎる。オフィシャルサイトへ視聴者を誘導しても、肝心なオフィシャルサイトがお粗末では視聴者の関心を持続させることができないだろう。
http://www.thegetoutclause.co.uk/index.htm

もう一工夫欲しいところである。

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