元気ですか。
中間試験は、自分なりに納得できる結果だったようですね。そういうことの積み重ねはとても大切なことだと思います。自分の課題が何なのかという問題意識を持ち、それをどのようにして克服するのかということを考えながら試験に取り組むと面白いのではないでしょうか。それは学校の勉強に限ったことではないので、「考える」ということを習慣づけるようにするとよいと思います。
「乱」の前に「リア王」を読むほうがいいですよ。あと黒澤作品では「蜘蛛巣城」が「マクベス」に基づいて作られています。逆に、黒澤作品を基に作られた外国映画も数多く、主なものを挙げると以下の通りです。
「隠し砦の三悪人」→「スター・ウォーズ」(ジョージ・ルーカス監督)
「七人の侍」→「荒野の七人」(ジョン・スタージェス監督)
「用心棒」→「ラストマン・スタンディング」(ウォルター・ヒル監督)
→「荒野の用心棒」(セルジオ・レオーネ監督)
また、黒澤映画のなかのシーンを真似たもとのしては、以下のようなものがあります。
「蜘蛛巣城」→「未知との遭遇」(スティーブン・スピルバーグ監督)
「用心棒」→「レイダース 失われたアーク」(スティーブン・スピルバーグ監督)
「天国と地獄」→「シンドラーのリスト」(スティーブン・スピルバーグ監督)
「乱」→「プライベート・ライアン」(スティーブン・スピルバーグ監督)
「悪い奴ほどよく眠る」→「ゴットファーザー」(フランシス・コッポラ監督)
「七人の侍」→「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」(ピーター・ジャクソン監督)
ところで、君の好きな雑誌というのは何ですか? そもそも中学や高校の図書室にある雑誌というのはどのようなものがあるのですか? 前にも書きましたが、私は中高生時代はあまり本や雑誌を読まなかったので、そのあたりの感覚がありません。単に好奇心ですが、どのようなものがあるのか教えてください。
先週は読了した本も、観た映画もありません。週末にキューというところにある王立植物園に出かけてきました。ここは「キュー・ガーデン」と呼ばれており、世界遺産にも登録されています。広大な敷地に、植生を工夫して様々な草木が植えられています。急に寒くなってしまったので、日本でいう「秋」の風景はないものかと思い、出かけてきました。今、まさに紅葉の時期で、園内が燃えているような感じです。この植物園には日本庭園と日本の古民家もあります。日本庭園のほうは1910年の日英展覧会の時に作られたもので、古民家は2001年の英国における日本年に、日本のNPOが寄贈したものです。どちらも海外にありがちがいい加減な日本風まがいものではなく、きちんと作られたものです。園内には他に外国の建物は無く、日本だけが特別扱いです。このようなところに日英の関係の歴史的な深さが感じられます。
東京はこれから寒さが本格化するのでしょうから、風邪などひかぬよう健康管理に注意してください。
では、また来週。