熊本熊的日常

日常生活についての雑記

無印に驚異する

2009年02月05日 | Weblog
2月3日付「家具・家電」にも書いたように、今週は新居で使うものを買いそろえている。ふと気付いたのだが、いつのまにか身の回りに無印良品の商品ばかりが目立つようになってしまった。今日着ている服など、ズボンもシャツもセーターも靴下も無印だ。ちなみに下着はユニクロだ。値段の割に品質が良いのと、デザインがシンプルで使い心地がよいので、ついつい無印を利用してしまう。これほどまでに自分の生活圏が単一資本に浸食されていることに驚異の念を抱いた。

新居で使うものもベッド、寝具類、テーブル、椅子、チェスト、アイロン、アイロン台、室内物干が既に無印で固められている。さすがに家電は無印商品の購入を検討したもののアイロン以外はメーカー品に落ちついた。冷蔵庫が三菱で、電子レンジはパナソニック、洗濯機が三洋で掃除機は東芝。

以前、仕事の関係で良品計画に関わっていたことがある。当時はこの会社が上場してから数年しか経ておらず、確かまだ東証2部だったと記憶している。店や商品のコンセプトは当時から変わっていないが、まだあの頃は安いなりの品質の商品も無かったわけではない。私と同世代かそれより上の世代では、無印に対してそうした安物イメージを未だに抱いている人も少なくないように感じる。しかし、単なる低価格だけでは今日の姿はなかったであろう。ある時期から無印の品質が急に良くなったような印象がある。事業展開の相が変化したということなのだろう。

仕事で良品計画に関わっていた当時に勤務していた職場は昨年末に閉鎖されてしまった。業界では老舗の部類に入る会社だったが、何年か前に身売りされて、厳しい合理化が図られていた。そうしたなかで東京事務所の存続が危ういのはわかっていたが、実際に閉鎖となると、退職して10年近くなるというのに、一抹の寂しさは感じる。一方で、まだ中小型企業に分類されていた良品計画が同じ10年の間に、親会社の実質的な破綻という荒波を受けながらも、世界の消費市場で確たる地位を築いている。毎日変わらないように見える自分の生活圏内でも、けっこう激しい変化があるものだと改めて驚いてしまった。

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