「皇室」のニュース昨日9月20日、天皇・皇后両陛下は、私的旅行としつつも埼玉県日高市の高麗神社を日本史上において初めて参拝したそうです。ネット上では既に批判の声が聞かれますが、その理由は、高麗神社とは、北朝鮮との関連が深い歴史を有する神社であるからです。
7世紀後半の東アジアは、唐による極東征服事業が本格化した動乱の時代にありますが、668年に高句麗が唐・新羅連合軍によって攻め滅ぼされると、高句麗王族等の遺民は日本国に亡命しております。その後、朝廷は、716(霊亀2)年に高句麗の遺民1799人を武蔵野国に移住させて高麗郡を設置していますが、高麗神社は、日本国に帰化した高句麗の王族とされる高麗若光を祭る神社です。そして、高句麗こそ、現在の北朝鮮の地域にあった古代朝鮮の王国に他ならないのです。
高句麗滅亡から凡そ1300年以上が経過した今日にあっては、当時の高句麗遺民もすっかり日本国に同化しており、住民の方々も取り立てて朝鮮半島由来の歴史を意識していないかもしれません。しかしながら、北朝鮮情勢が緊迫化している中での天皇・皇后参拝となりますと、否が応でも、そこに政治的リスクを読み取らざるを得ないのです。
第1のリスクは、日本国による北朝鮮に対する宥和姿勢の表れとして誤解される可能性があります。現行の日本国憲法では、天皇の地位は“日本国及び日本国統合の象徴”と定められています。北朝鮮からすれば、象徴である日本国の天皇が、史上初めて高句麗由来の神社を訪れる行為は、自国に対する友好アピールと映ることでしょう。
第1に関連して第2のリスクは、今般の訪問が、“参拝”と報じられている点です。近年、天皇・皇后両陛下は、朝鮮半島への謝罪訪問を計画しているとの観測が流されていましたが、“参拝”ともなりますと、祭神である高麗若光の前に拝礼する、即ち、頭を下げたものと推測されます。つまり、”参拝”は、日本国が北朝鮮に対して屈服する構図として理解さえる恐れがあります。
第3のリスクは、朝鮮半島有事に際して予測される北朝鮮難民の発生を念頭に置いた、日本国による難民引き受けのメッセージとなる可能性です。上述したように、大和朝廷は、古代にあって、戦争によって滅亡した諸国の遺民を受け入れています。あるいは、近代に至って日本国に渡ってきた在日韓国・朝鮮人を意識した、諂いのアピールであるのかもしれません。
以上に述べたような重大な政治的リスクを考慮しますと、‘現皇室’は、一体、誰のために行動しているのか、自ずと疑問が湧いてきます。時期が時期だけに意図的な選択と計画としか考えられず、それが“日本国を海に沈める”と言い放つ暴力国家、即ち北朝鮮に秋波を送るものであるならば、日本国、並びに、日本国民に対する背信行為となりかねないと思うのです。
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7世紀後半の東アジアは、唐による極東征服事業が本格化した動乱の時代にありますが、668年に高句麗が唐・新羅連合軍によって攻め滅ぼされると、高句麗王族等の遺民は日本国に亡命しております。その後、朝廷は、716(霊亀2)年に高句麗の遺民1799人を武蔵野国に移住させて高麗郡を設置していますが、高麗神社は、日本国に帰化した高句麗の王族とされる高麗若光を祭る神社です。そして、高句麗こそ、現在の北朝鮮の地域にあった古代朝鮮の王国に他ならないのです。
高句麗滅亡から凡そ1300年以上が経過した今日にあっては、当時の高句麗遺民もすっかり日本国に同化しており、住民の方々も取り立てて朝鮮半島由来の歴史を意識していないかもしれません。しかしながら、北朝鮮情勢が緊迫化している中での天皇・皇后参拝となりますと、否が応でも、そこに政治的リスクを読み取らざるを得ないのです。
第1のリスクは、日本国による北朝鮮に対する宥和姿勢の表れとして誤解される可能性があります。現行の日本国憲法では、天皇の地位は“日本国及び日本国統合の象徴”と定められています。北朝鮮からすれば、象徴である日本国の天皇が、史上初めて高句麗由来の神社を訪れる行為は、自国に対する友好アピールと映ることでしょう。
第1に関連して第2のリスクは、今般の訪問が、“参拝”と報じられている点です。近年、天皇・皇后両陛下は、朝鮮半島への謝罪訪問を計画しているとの観測が流されていましたが、“参拝”ともなりますと、祭神である高麗若光の前に拝礼する、即ち、頭を下げたものと推測されます。つまり、”参拝”は、日本国が北朝鮮に対して屈服する構図として理解さえる恐れがあります。
第3のリスクは、朝鮮半島有事に際して予測される北朝鮮難民の発生を念頭に置いた、日本国による難民引き受けのメッセージとなる可能性です。上述したように、大和朝廷は、古代にあって、戦争によって滅亡した諸国の遺民を受け入れています。あるいは、近代に至って日本国に渡ってきた在日韓国・朝鮮人を意識した、諂いのアピールであるのかもしれません。
以上に述べたような重大な政治的リスクを考慮しますと、‘現皇室’は、一体、誰のために行動しているのか、自ずと疑問が湧いてきます。時期が時期だけに意図的な選択と計画としか考えられず、それが“日本国を海に沈める”と言い放つ暴力国家、即ち北朝鮮に秋波を送るものであるならば、日本国、並びに、日本国民に対する背信行為となりかねないと思うのです。
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