万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本の若者は台湾・香港と逆方向?-属国化と隷従を目指す?

2014年12月02日 15時42分25秒 | アジア
NOを言いたい総選挙 若者ほど動きが活発?(dot.) - goo ニュース
 朝日系の雑誌AERAの記事によりますと、解散・総選挙を契機として若者の間でも、政治に対する関心が高まっていそうです。いよいよ、日本国でも、台湾や香港のように中国に対する警戒感が若者の批判精神を呼び覚ましたと思いきや、当記事によりますと、取材に応じた若者の活動内容とは、特定秘密保護法への反対というのです。

 京都大学でも、先日、中核派の学生が公安職員に危害を加える事件を起こしておりますが、これでは、日本国の若者は、台湾や香港とは全く逆の方向に活動していることになります。特定秘密保護法とは、中国といった周辺諸国によるスパイ活動や工作活動を主たるターゲットとしており、この法案に反対している人々とは、中国の対日攻略を手伝っている人々である可能性が濃厚です。台湾では自国の独立を守るために若者たちが馬政権に敢然と立ち向かい、香港では、民主化への逆行となる北京政府による選挙制度の改悪に対して、今でも若者たちが抵抗運動を続けてています。独立、民主主義、そして自由…は、目指すべき理想として常に若者を心を捉えてきたのあり、台湾や香港での抵抗運動は、国際社会の共感を呼んでいます。

 人というものが、本質からして隷従や抑圧を嫌うものであるならば、自ら人々が嫌悪する体制に向おうとする日本国の若者たちの行動は理解に苦しみます。もしかしますと、これらの左翼系の雑誌に登場している”若者”こそ、一般人を装いながら、中国や共産主義勢力が日本国内で組織した反日活動団体のメンバーであるのかもしれません。

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韓国の対馬領有主張を紹介する中国メディア-恐るべき無批判

2014年12月01日 15時34分03秒 | アジア
なぜ韓国人は対馬の仏像を盗むの?=中国メディア(サーチナ) - goo ニュース
 韓国人による対馬における仏像窃盗に関して、中国メディアでは、韓国人が、対馬を自国の領土と考えている点を原因として挙げおります。通常、窃盗事件なのですから、韓国に対して批判的な記事となるはずなのですが、むしろ理解を示しているように読み取れます。

 そもそも、韓国の対馬に対する領有権の主張は、李氏朝鮮が対馬に侵攻した1419年の応永の外寇の際の一件を根拠としています。応永の外寇は、李氏朝鮮側が武力による対馬の占領を企てたものですが、対馬側の反撃を受けて撤退を余儀なくされました。この戦闘、李氏朝鮮側の大敗北なのですが、『朝鮮王朝實録』には、対馬から使者が遣わされ、降伏を請うたとする記述があり、韓国人は、この部分を根拠としているらしいのです。実際には、この時の対馬からの使者は偽使であり、対馬と李氏朝鮮の関係は、正式には1443年の嘉吉条約の締結によって一先ずは律せられます。当条約は貿易協定であり、以後、対馬は、朝鮮貿易を独占するのです。この際、対馬の宋氏は、形式として李氏朝鮮から官位を受けるのですが(官位を受けたのは宋貞盛の子成職)、宗氏は、室町幕府に仕える守護大名であり、日本国の守護領国制から離脱したわけではありません。あくまでも、貿易上の特権を得るための便宜上の措置であり(叙勲のようなもの…)、対馬と李氏朝鮮との間の歴史的経緯は、到底、韓国の対馬に対する領有権主張の根拠となるものではなく、況してや、国際法上の根拠はゼロなのです。

 中国は、対馬の仏像窃盗に対して寛容であるのは、過去において中国の歴代王朝が冊封・朝貢体制に組み込んだ全ての周辺諸国に対して、同様の主張ができると考えているからかもしれません。韓国もまた、李氏朝鮮は清国の属国であったのですから、中国から中国で造られた文化財のみならず、領土そのものを要求されるかもしれないのです。中国と韓国の強欲と前近代的な思考は、アジアの平和を乱す脅威となるのではないかと思うのです。

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