みんなの畑だより

柴田農園より、日々ののんびり畑便り。無農薬無化学肥料で育つ元気な野菜と畑、暮らしの記録。

食品放射能分析

2011-10-20 06:13:05 | その他

日曜日、常総生協さんの本部にて、ベクレルモニターをお借りして食品の放射能分析をさせて頂きました。問題になっているセシウムについて、お知らせします。

【食品放射能分析結果】

●玄米   セシウム137 不検出   検出限界21.5ベクレル

       セシウム134 不検出   検出限界20.1ベクレル

●米ぬか  セシウム137 不検出   検出限界25.1ベクレル   

       セシウム134 不検出   検出限界38ベクレル

●玄麦   セシウム137 不検出   検出限界21.5ベクレル

       セシウム134 不検出   検出限界20.1ベクレル

以上

 

一般の放射能測定を行ってくれる機関に検体を送って、結果を送ってもらって、などしていると、「1検体1万5千円!」なんてこともざらなんで、なっかなか、という感じなんですが、今回のように常総生協さんのご厚意でベクレルモニターを使わせていただけると、本当に助かります。今回はまず玄米。石岡市が発表している市内の玄米の放射線量を見ても、すべて不検出ですが、我が家の米は谷津田。豊かな山からの水が美味しい米を作る♪と喜んできたのですが、事故後は自然に寄り添うほどに汚染度が高まることもあり、少し不安もありました。米は主食、主に我が家で食べる米。毎食のようにこどももとてもよく食べます。脱穀されて積んである米袋の山を横目に見ては、どれだけセシウムが出てしまうのか、若干びくびくしていたのですが、ひとまず今回不検出、ということで、まぁゼロではないかなとも思うので大喜びとまではいきませんが、よかった、ほっ。

続いて、玄米の中でも、米ぬか部分にセシウムはたまりやすいというので、同じ田で取れた米の米ぬかのみを測定。少し検出限界値は上がりますが、こちらも不検出。

最後に小麦。こちらは3月半ばの放射性物質入りの雨を浴びてしまっているので、出ること覚悟でしたが、不検出。

数字に弱い人間なので、なんかホントにこんな数値で一喜一憂するなんてマヌケだなぁなんてちょっと思ってしまうんですが、仕方ないのでしょうか・・・

また、こうなってくると、この小麦のふすま(小麦はふすま部分にセシウムが集まっているようです。つまり玄麦で出たとしても粉にしてしまえば不検出になったりします。)だけで測定したらどうだろうか、とか、同じ小麦の中でも別の検体で測ったら、本当に出ないんだろうか、とかとか、色々興味が沸いてきます。

「放射能測定」わりと暗い、そして時には痛みを伴う事柄だったりするのですが、それはそれとして前向きにとらえながら、進んでいくしかありません。そしてその汚染という痛みは、力に変えていくことで癒していくしかないと思っています。


米の脱穀

2011-10-16 05:31:00 | 田んぼ

お米を脱穀しました。

ハーベスター頼みですので機械の調子さえ良ければ、時間の問題で終わる作業です。

はじめ絶好調で進み、あと残すところ4分の1ほどというところで止まる、詰まる・・・・(詰まった米を取り出しているところ)ひどいときは10束ほど脱穀できたかと思うと止まる、詰まりをとる、調子を見ながら再開、少し進む、止まる・・を繰り返し、もしかしたらこれは、足踏み脱穀機でやったほうが早いのでないか(私は使ったことないので推測)、などと思うほど。なぜだかわからないけど、うちのハーベスターは急に働き盛りからかなりのおじいちゃんに老け込んでしまったようで、最後は、とにかくゆっくりゆっくり、よく動けたときの3分の1以下のスピードで稲わらをかませていけば、きちんと脱穀してくれることがわかり、そのように進めて無事脱穀を終えました。

脱穀を終えて1年ぶりに思い出したことは、脱穀は機械、運ぶのは人、ということ。新たに増やした田んぼも以前から作っていた田んぼも車が入れない谷津田なので、ひたすらひたすら米をかついで歩く、しかないんですね。今回米が増えたので袋数も30を超え、20キロほどなので重過ぎるほどではないですが(私には十分重い)、右肩にのせ、次は左肩、そして首の後ろにと、田んぼを横切り坂を上り車まで。昔の人は60キロ持てたというのだからすごいなぁと何度も感心しながら、久々な体の使い方をしました。

ところで、おじいちゃんハーベスターとゆ~くりゆ~くり脱穀を進めている間、上の田んぼを作っているおじさんが(おじさんと言ってもたぶん70歳超、でも働き方からしておじいさんではない)、台風で流されて水浸しになってしまったから藁を分けて欲しい、と、運んでいたのですが、

藁に脱穀しきれずに残ってしまっていた米について「これがあるとねずみが来るんだよ」「(稲藁を)小田にかけるときよく分けて(折れ曲がる藁がないように)かければ脱穀も楽なんだ」などなど色々アドバイスを頂いた上に、藁に残った米を集めてはハーベスターのところに持ってきてくれるんです。「忙しいから大変かもしれないけど」「来年気をつければ、この分確実に増えっからな」励まし(?)まで頂いて。

見よう見まねでやってることが多い田んぼですが(畑も・・)細かでていねいな知恵やコツ、わかってないことがたくさんあって、奥の深さを感じるとともに、先人の知恵を学んでいきたいと思う田んぼの作業でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


菜種の種まき

2011-10-12 05:53:55 | 畑の様子

この間の連休に、初めて、菜種を播いてみました。種を収穫して油を絞る、菜種油のあの菜種です。

どれだけ取れるのか不明ですが、収穫は6月。年中わりとのんびりしている我が家でも、6月は田植えに夏野菜の管理、麦刈りと慌しく、また一つ仕事を増やして大丈夫なのか・・?なんて考えずにとにかく播いてしまいました。さてさてどうなるのか・・・

菜種の横はソバの花が咲いていて、その上は大豆、小豆(今年失敗)、そしてゴマ(収穫済み)、この畑は今年から新しく借り始めた畑で1作目は麦を青刈りしたあとなのですが、自分達でも笑っちゃうくらいお金になれそうにない作物が続いています。不思議と、なにやら落ち着く~ような・・

こども達はご機嫌に畑の中を歩き回り、夢中でどんぐりを拾ったり、大根を間引いたり、なぜか1人裸になっていたり・・・良いお休みのひとときでした。


「サルでもわかるTPP」

2011-10-10 05:58:34 | その他

TPPってナンだろうな?って全然知らないつもりではなかったんですが、あんまり理解しようともしていず、ぼんやり暮らしていた私でしたが、知人のブログからリンクされていたページを昨日の朝やっと見てみたら

ぎょぎょぎょ~っと、かなりびっくりして怖くなって暗~い気分になったので、共有してください。わかりやすくすらすら読めます。

title-barhttp://luna-organic.org/tpp/tpp.html

関税の撤廃だったり、自由貿易の推進だったりするわけだから、「日本の農業にとっては打撃だよねぇ、反対だよなぁ、でも個別宅配で野菜を買ってもらっている私たちには、市場も流通もあんまり関係ないから、どれだけ影響あるんだろう・・・」くらいにしか思っていなかったのです、ほんとにボケでした。ところが、、、上のページを見るとそんな小さな問題ではない、らしいのです。

もちろん、どんな問題も見方や立ち位置で違った意見・考え方があるので、書いてあることすべてが正しいとは思ってはいないのですが、それにしてもこれまでのように無関心ではいけない!私はもう大人だし。大変だ!と強く強く思った昨日でした。(昨日初めて読んだくせにえらそうでごめんなさい)

原発だって危険だ、良くない、と思いながらも見てみぬふりを続けていたら、事故が起こり不条理な痛みとともに生きることになってしまった訳です。楽しく畑でのんびり暮らしているだけではダメなのだ、と思い始めているこの頃です。

 


稲刈り終了☆

2011-10-05 06:42:38 | 田んぼ

今年も無事稲刈りが終わりました☆

半日だったり1,2時間だったり、と、少しづつ進めることになった稲刈りでしたが、今年はなんと5日も費やしました。

もう4年目くらいになるあっちの田んぼ(家から少しはなれたところにある谷津田、6畝くらい?)と、今年から新たに借り始めた家の近くのこっちの田んぼ、2反弱。例年、あっちの田んぼだけなので数時間であっという間に終わってしまうから気楽に考えていましたが、今年は広くなったので、しかもわかっていたことですが、稲を干す長柄(横に渡す長い棒)や小田脚も大幅に足りず、何回も竹を切り出しては運んで、なんてやっていたものだから、予想以上に時間がかかりました。

途中、父ちゃんは何度も「コンバイン欲しい・・」などとぼやいていましたが、こうやって干してみると、本当に気持ちいい♪良い長柄と小田脚がそろっていて機械の調子さえ良ければ、(あと稲が倒れていなくって田んぼがぬかるんでなければ・・・)稲刈りというのは本当に爽快な作業だなぁ、としみじみ思いながら刈り倒された稲を拾い続ける5日間でした。雨風に倒れることなく干しあがり、脱穀まで無事すみますように。。