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大学教授キョトンCブログ!!
最終日、デンマーク政府自治体研究所リサーチ!
波瀾万丈のスウェーデン調査研究出張も、最終日を迎える。
名古屋のセントレアを出発してから、11日目。
この日は朝からインタビュー調査。
デンマーク政府自治体研究所のEigil Boll Hansen 氏の研究室にうかがう。
昨年秋アポなしで訪問したら運悪く、バケーションでご不在だった。
今回は1月下旬にアポを取った。
この研究所は素晴らしい場所にある。
世界一長い繁華街ストリート<ストロイエ>のど真ん中にある。
研究所らしい玄関ではない。人が一人出入りできるだけの幅しかない。
ロックされているので、ボタンを押さなければ中に入れない。
特徴的なのは、2階から4階まである全ての研究室(45以上ありそうだ)が<シースルー>なこと。
日本人的な感覚なら、シースルー研究室は決して落ち着かない。2時間のロングインタビューを終えて、最後そのことを聞いてみたが、E氏、<モダーン!>と言っていた。
彼の研究室は、2階の最も奥なので、落ち着くだろうが。。。
唯一の救いは、床は、スケルトンでないこと。床までシースルーならもっともっと落ち着かない。
今回の訪問の目的は、スウェーデンが2007年からハッスルしてやり続けている<コミューンレベルでの高齢者ケアの質と量に関するランキングの情報公開>をデンマークがやっているかどうかを確認することである。
ノルウェーとフィンランドでは全く行われていないこと、ただしノルウェーはスウェーデン方式に強い関心を持ち、スウェーデンにタッチしてることは、分かっている。
結果的にデンマークも全く行っていないことが分かった。ただし、2007年の基礎自治体合併後、2008年から2010年まで、基礎自治体単位での高齢者ケアデータは、データベースとなっている。
多くの指標についてデータベースのシステムが構築されているが、歯抜け状態であること(つまり、基礎自治体の中には、データを政府に報告していないふざけたところが結構あること!)とローデータだけで、例えば、<比率>は一切掲載されていないことが大きな問題である。
比率は、関心のある研究者や大学院生・学生がセルフで計算しなければならない。
スウェーデンだけ、何故あれほどハッスルしているのだろうか?
高齢者ケアのサービス提供について、自治体間格差が北欧のどの国を見ても大きいことは明白である。
スウェーデンは、ランキングをつけることで、下位の<不熱心な>コミューンにハッパをかけ続けている。
スウェーデン以外の国々は、高齢者ケアのレベルが低い基礎自治体があるとしても、それを<不熱心>とは見ていないと解釈できる。
<北欧>と一括りにしてはダメな理由がここにも存在する!
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昨日のアルコール
小さなグラス 一杯
今の血圧・脈拍(3月3日午前1時)
右・・・114-72-86
左・・・127-76-90
ヨンショーピングを往復し、そしてコペンハーゲンへ。
いよいよ今回のインタビュー調査ツアーも最終局面に。
極秘企画の中身をチェックしてもらうために、ヨンショーピング在住のGS先生とヨンショーピング駅で待ち合わせ。ヨーテボリから2時間の電車。途中1回乗り換え。
留学時に知り合ったR様にも同席していただく。
様々な方々の英知の結集であるブツをお見せしたところ、ケンモホロロ、およよ・・・の惨憺たる結果。
ランチの時間だったので食事をしてから、ブツのチェックは45分ほどしかなかったが、問題点が多過ぎるらしい。
私が創ったブツなのだから、私の方針でやればよかったのだが・・・・。
これほどイチャモンがつくとは想定外。
GS先生は1年半前に退職されたが、無給のままヨンショーピング大学に研究のために通勤されているそうな。
退職前に比べて時間ができたこともあり、かなり熱心に私の企画にコミットしていただけている。
GS先生は昔からヨンショーピング・コミューンに顔が利くので、そのコネクションを利用させていただこうと欲張ったことを考えたのが、運のつき。
ウーン。ちょっと困った展開になりそうだ。
帰りの電車は傷心状態・・・。
2時間かけてヨーテボリに戻り、ホテルに預けたトランクとともに、
コペンハーゲンまでさらに3時間40分。
誰もチャレンジしていない新しいことを実行しようと思えば、誰でも壁にぶち当たるものだ。
壁にぶち当たり、コブを造るのも、また楽しからずや!
コボちゃんならぬ、コブちゃん!
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昨日のアルコール
中ジョッキ換算で 2杯
今朝の血圧・脈拍