甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

タオ(道) 加島祥造さん 2000筑摩書房

2022年06月22日 05時14分26秒 | 中国の思想家のことば

 2000年の7月に買った本を、22年かけてやっと読み終えました。ゆったりとしたリズムですね。これこそ老荘思想的な読書というのか、グータラな私だけのわがまま読書というのか、たぶん後者だと思われますが、流れに任せて本を読んでいます。

 まあ、本を読むということと、本を買うということは常に同じ、という訳にはいきません。買うにはお金がいるし、お金は天下のまわりものだし、私はいつもシブチンだし、何か気分が乗らないと本を買うというところまでいきません。

 何か、ものすごく買いたいという動機があれば、うちに本さんがやって来てくれるのは簡単ですが、この時はわざわざ単行本を、初版の第6刷で買ってるから、話題性があったんでしょう。



 老荘思想には憧れがあります。何しろグータラな性分だから、これら自分のだらしないところに思想というか、後ろ盾を与えてくれそうなものであれば、すがりたい気持ちもありました。

 何度か近づこうとしたと思いますが、2000年もそのアプローチの一つだったと思います。でも、跳ね返されてしまいました。

 今回、やっとのことで読み終えて、タオ(道)という自然な流れをつかむことができたでしょうか。

 孔子さんも「道」ということばは使われていました。「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という、壮絶というのか、学問への厳しい姿勢を語っておられて、それくらいに自分も何かに対する情熱、もうそれを手に入れたら死んだっていい、そういうものを手に入れたいと思っていました。

 そういう孔子さんの「道」と、老子さんの「タオ」とは違うようです。

 孔子さんのは学問です。あれこれ学んでいく人生みたいなものです。それで、老子さんは、気持ちの流れみたいなものです。具体性はないような気がします。



 わかったように書いてるけど、実はわかっていません。仕方がないから、金谷治先生の講談社学術文庫を読み始めています。

 たぶん、それでもわからないでしょう。

 それでいいのかもしれません。私は思想家ではないのだから、勝手な解釈でやっていきたいです。

 それが何かの役に立つのか、具体性はあるのか!

 そういうことを考えているようでは、老荘思想の世界には入っていけないです。ヘラヘラといつものバカ面で、何もわからないままに、道を歩いてヒーヒー言うことにします。

 あなた、何をしているの? あなたのお仕事は?

 ハイ、老荘思想の実践です。……そういう風に答えたいと思います。

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