甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

春谷寺のはるもよう

2018年03月25日 21時47分32秒 | 松阪探検メモ

 奥さんに教えられて、「飯南のヒガンザクラ」をめざすことにしました。

 樹齢四百年になる古木だそうですが、台風か何かで折れてしまったけれど、どっしりとした根本だけが残り、今も桜を咲かせている、というそうで、だったら行ってみようと思ったんでした。

 昨日、出かけたとき、たまたまトイレに行った道の駅・茶倉(ちゃくら)というところで、さあ、クルマにもどろうかと思ったら、その上の空がクリンクリンになっていて、空までもが春が来たのを喜んでいるように見えました。

 ちょうどの時に、ツバメだって私たちを横切っていきました。

 ああ、ツバメもやってきている。センバツ高校野球も始まった。私の花粉症はこれで一応ピークは越えて、あとはずっと少しだけズルズルを引きずるだけです。そうか、いよいよ仲春というところなのか。

 松阪市の山側、飯南町というところに来ました。そこの山のふもとにお寺があって、サクラはそこに四百年立ち続けていたといいます。

 山里の、わからない道を、案内板と地図で予習しただいたいのところをめざします。もちろんカーナビなんてないし、だいたいをめざしています。そうすると、向こうの方がピンクがかったところが見えてきました。たぶん、サクラがあちらこちらに咲いているからなんでしょう。

 ネットからもらってきた情報では、 

 飯南町向粥見(むかいがゆみ)にある春谷寺(しゅんこくじ)のエドヒガンザクラは、推定樹齢400年、樹高12m、周囲4mという立派な桜で、松阪市の天然記念物に指定されています。
 周辺にもたくさんのヒガンザクラが植えられており、咲き始めはピンクに、しばらくすると白色に変わります。


 そうか、それらしいぞ、どこにクルマを止めたらいいんだ。来週はサクラ祭りというけれど、今日はまだなのか? と、突き進みました。



 クルマを止めて、振り返ると、これがエドヒガンザクラのようです。確かに幹回りは太い。高さは、少し上をなくしてしまった形になっている。



 まわりに若いヒガンザクラがあるようですが、若いせいか、まだピンクになっている。一番古い木だけが白くなっています。



 一度、お寺の上の山道に沿って植えられた高いところから、下を見てみました。上の若い木はピンクです。一番奥の白い木が主役のエドヒガンザクラ、四百歳です!

 では、下に降りて、四百年の木のそばに行ってみなくては!



 先ほどもそうだったけれど、昨日の空は真っ青でした。今日はもうかなり春に慣れてきたせいか、空は少しもやがかかっていたけれど、昨日はわりとサッパリしていた。



 真下から木を見上げてみます。太いところが本当の四百年で、そこから伸びている細い枝はここ何十年かの枝かもしれない。本当はどれくらいの大きさだったのか、それは想像するしかないけど、かなり大きな木だったんでしょう。

 でも、雨や嵐や風には逆らえません。苦しくなったら折れるしかありません。そして、またしばらくしてよみがえるしかないじゃないですか。そういう生き方に学ばなくては!



 シルエットはこんな感じ。こちらが空を支えている感じでいいです。

 さあ、次から次とお客さんは来るし、駐車場は狭いし、本当ならもっと下の方に止めなきゃいけなかったのを、のこのこお寺のそばまで来てしまったので、もう帰るしかありません。



 私たちは、もうしばらく飯南町の散策をしたり、お買い物をしたりしましたけど、わりと満足して帰ってきました。どうして?

 それはもう、エドヒガンザクラの耐えてる姿に心打たれたからです。まわりのサクラたちも仲間だとは知らなかった。みんなピンクでした。主役だけは白くなっていた。

 老いてなお先取りしていく、進取の気概いいなあ。たいしたもんだ。


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