たぶん、金曜日の朝、お仕事に出かけ、いつもの道を走っていたら、
さあ、堀坂山が見えるというカーブのところで、私の町は「霧の町」になっていました。つい何日か前は「虹の町」だったけれど、今回は霧でした。
進めば進むほど霧は深くなります。三重県では伊賀地方は盆地なので霧注意報が出ることはあります。でも、伊勢地方はそういうのとは無縁だと思っていました。
確かに霧はあるようです。対向車はライトをつけています。7時過ぎというのに薄暗かった。
仕方がなくて、追突されるのもイヤだし、私もライトをつけました。十字路ではもうもうと霧が立ち込めていました。どうやら、私の町でも微妙にアップ・アンド・ダウンがあって、それはわかってはいたんですけど、如実に霧は低いところに集まっていました。
十字路は一番低いところにあって、どのクルマもあわててライトをつけているようでした。
そこを抜けると、霧も晴れて、なあんだ、あそこだけが霧だったのか、少しザンネン、信号待ちでカメラを探したんですけど、見つからなくて、写真は撮れなかった。霧の写真なんて、簡単には撮れないでしょう。
かくして1日が過ぎて、夕方は宴会がありました。私は、クルマで出かけたので、ウーロン茶だけでいただき、当然のことながら全く酔わず、たいしておしゃべりもせず、黙々と食べていました。
そうでした。温泉旅館での宴会でしたので、お風呂には1時間くらい入りました。それはまあよかった。
お風呂場へ行く薄暗い廊下には、東海道五十三次の版画が掛かっています。突き当りには横山大観の「無我」の複製でした。
その翌日は冬至で、お月さんもきれいに見えていました。
西の空は、どんよりした雲がどんどん大きくなっていきました。