向こうにサイロみたいなのがあって、横を通る時にはいつもチラッと見ていた気がします。
最近は、あまりこちらを通らなくて、日曜のお昼にたまたま近所の公園に妻と出かけて、久しぶりに見たから、写真に撮りました。
そんなに珍しい施設ではなくて、ところどころに同じような施設があります。地域ごとにお米や麦を集めて、それらを収蔵していく倉庫にもなっているし、品質の管理もしているんでしょう。
お米の生産調整が進んでいるから、農家の人たちは麦も作るようになりました。農家だけではなくて、請け負いの業者さんの施設もあちらこちらにあって、放置しておくのはもったいないから、業者さんたちに任せている場合もあるみたいです。
そういう田畑には、愛情が足りないのか、簡単に除草剤がまかれてたりして、あぜ道は赤茶けた草がカラカラ風に吹かれてたりします。
伊勢平野は、なだらかに西側・南側の山々から海に向かって平地が続いていて、松阪あたりは平地のふくらみが少ないのか、高いところからすぐに海やその向こうの愛知県の半島が見えたりします。
平野をつなぐ道としては国道23号線がありますが、それ以外は山際に伊勢自動車道、他には細い道があるだけです。
農道・古い街道・抜け道など、いろいろあるけれど、そうした平地をつなぎながら走っていくと、いくつものサイロみたいな施設にでくわすのです。
私は、そういう世界で生かされています。
どれくらい土地に感謝しているのか、もっとことばにしないといけない気がします。
でも、元からここにいたわけではないから、たまたまここにいるわけで、私が今あるスタート・原点も思い出さないといけないのかなとは思います。
いろいろなふるさとがあることになるのかな。
このサイロの風景は、私の原点ではないかもしれないけど、好きな風景の一つにはなっています。また、時々見に来ようと思います。