甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

初瀬街道(はせかいどう) 垣内(かいと)宿

2014年06月19日 22時42分25秒 | 街道を歩こう!
 先日、初瀬街道の垣内(かいと)宿に行ってきました。古い宿場が残っているということでしたが、そこに行くにはどうしたらいいのか、長い間わからずじまいで、それが突然、地図を見ていて、入り口を見つけたので、それならいつかチャレンジしてみようと思いつつ、とうとうチャンスがきたのでした。

 そうした乾坤一擲(けんこんいってき)のチャンス、というには少し天気はイマヒトツでしたが、入り口からしばらく行くと、駐車場を見つけたので、そこにクルマを止めて、30軒くらいの宿場町ということだから、歩いていけるにちがいないと、トコトコ歩いてみました。

 曲がり角のところに大きな木がありました。おそらく宿場町にとってのシンポルツリーではないかというくらいの、風格のある木です。石碑やらなにやらが立っていますが、字が読めないので、そのままやりすごして、道も川もそこで流れを変える曲がり角をさかのぼれば、いよいよ垣内宿のディープな部分に潜入という気分になります。狭い道をはさんで両側のおうちの玄関には、そろいの紺の暖簾(のれん)が下がっていて、「初瀬街道 垣内宿 ○○や」という屋号が入っています。各家庭で同じものを注文して、屋号だけは自分の所のものにしてもらって、各家庭の玄関先にさがっています。



 少し観光地に入った気分と、静かな集落に入ったよそ者気分とで、少し妙な気分です。自分としては純粋な観光客気取りなのに、観光客はどこにもおらず、すべて地元の人ばかり、また、地元の人と言ってもおじいさん・おばあさんばかりで、笑福亭鶴瓶さんであれば、おうちの中に入り、「お話聞かせて」といえるのでしょうが、私はそんなキャラでもないし、ただの観光客なので、ただ見どころを探すばかりです。



 しばらく歩くと、少しずつ青山高原が近づいてきます。今日は山越えをしようという算段ではないので、ただ見上げるだけで、どこかに中山道の馬篭宿とか妻篭宿みたいなのを求めてた気がします。でも、そんなのがあったら、もっと観光客は来るはずだから、少し古くさい町が峠越えの道の両側にあるばかりでした。でも、歴史は古く、古代から近世までの人々の道だったのですから、個々のおうちを訪ねると、きっと何かがあるのかもしれません。



 栗の花が満開で、その向こうにお寺が見えて、その参道が数十段ありそうでした。栗の花をしっかり写真に撮ってみようと、お寺にお参りし、坂の上から改めて町を見下ろし、あともうしばらく、集落がなくなるまで歩いてみることにしました。



 いくつか道を曲がり、地元の女性たちが農作業やら、倉庫で作業している姿を目撃し、闖入者(ちんにゅうしゃ)の自分は、自らすすんであいさつし、怪しい者ではなく、ただの観光客であることをそれとなく知らせ、集落がなくなってから、「この初瀬街道は途切れてしまい、国道を走らなくてはならない」ということを最初のオバさんに聞いていたので、行き止まりに到達したら満足をして、ふたたび宿場町らしいところはないものかと、下りながら何枚か写真を撮って、もとのところへもどりました。

 私の才能では、ありのままをありのまま撮るくらいで、何の工夫も努力もなく、ただ道沿いの風景を何枚かカメラにおさめました。そして、帰ってきました。



★ この2年の間に、垣内(かいと)宿に入る目印だったファミリーマートはなくなり、垣内宿は津市のゴミ最終処分場候補にもなりました。幸か不幸か、処分場はもっと山奥に設置されることになりましたが、どうして都会は、汚いモノ・処分に困ったモノを山奥にもってくるのでしょう。

 私たちは知っています。どんなに都会から遠ざけたとしても、それらはやがて都会の生活を圧迫する存在へとなっていくことを! 自分たちの目の前からとにかく知らない山奥に遠ざけたゴミは、やがて自分たちのところに帰ってくることを!

 小手先のキレイを追求して、私たちは自分が寄って立つところの自然を汚している。もうそんなことはやめて、自分たちの出したゴミを自分たちの世界で再利用し、ちゃんと処分できるようにする。そんな暮らし方を見つけて行かなければいけない。

 えらそうに言っている私ですが、何かプランはないのか? 海に捨てたらそれが帰ってくるし、どうしたらいいのかな……。ゴミゼロ社会を作れないものか……。(2016.6.19 Sun)



★ ゴミ問題は、知らないフリをして過ごしていますが、もう飽和状態です。焼くか、埋め立てするか、そんなことをしていても、いつかは自分に帰ってくるなんて、どうしたらいいんだろう。プラスチックを溶かし、すべてのゴミを無害化することきないものだろうか。

 今年もまた鳥インフルはでるでしょうけど、そうしたら何万羽のニワトリたちがビニールシート敷いたところに殺処分されます。あれは何年後にきれいになくなるんだろうか? とゴミ問題が気になったりする私です。鳥インフル、なくなればいいのに、生き物だから、起きてしまうんだろうな。(2017.12.16 Sat)


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