甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

ボクが受験生だったら……

2020年08月17日 05時36分56秒 | 草にうずもれて

 今朝は一度起きたけれど、5時半まで寝ました。22時には寝たから、7時間半も寝ている。ボクが受験生なら、焦ると思います。

 いや、一度4時半にも起きてるから、そこで「さあ、勉強しなきゃ」と、机に向かったことでしょう。

 そして、まずは基本的な英語の文法問題でもしたでしょうか。その方が取っ掛かりがいいし、達成感があるはずです。起きてすぐに数学をしたら、あまりのできなさにショックを受けて、すぐにふて寝をしたかもしれない。

 ボクが受験生だったら、起きてすぐに勉強したろうか?

 まずは日ごろの反省、「昨日の日記を書かなきゃ」とか言い訳して、日記用の大学ノートを開いたのかなぁ。その可能性は高いですね。

 昨日は暑かった。なかなか勉強できなかった。21時からはお母さんがドラマの「半沢直樹」を見て、その音声が気になって何も勉強できなかった。もうお母さんったら! と不平を書くかな。いや、「半沢直樹」は面白いから、勉強はしたいけれど、これだけは見なくちゃと、その面白さを書くでしょうか。22時にはコロリと寝てしまうんだから、いつだって眠れるはずだから、21時から1時間テレビを見てもOKと言い訳したかな。

 あれこれと言い訳しながら、自分のできる最善を探したでしょうね。

 ボクが受験生なら、この世で何をめざすでしょう。経済学部ですか? どうも、会社の運営とか、資金運用とか、会社の買収とか、何だか企業って、効率を求めて合従連衡、生き残りにあくせくしていて、ボクには楽しみは見つけられないですね。

 理系でしょうか。理系で好きな分野、見つけられるでしょうか。今の感覚で行けば、森林とか、森林行政とか、いかに日本の森林を人々に利用してもらえるか、スギ花粉のこともあるから、いかにスギ花粉やその他の花粉で人々が困らないように、自分のできることはないか、そんなことを考えるでしょうか。

 森林に関わるには、体力も必要だし、いろんなところに分け入っていくすべを身につけたいとか、考えてくれるでしょうか。人と森林はこれからも仲良くしていかなくてはと、ポツンと一軒家を見ていると感じます。うらやましいと思って見ているだけではダメだと思う。

 ボクが受験生だったら、家では、こんなに暑かったら、こんなに誘惑がたくさんありそうだから、仕方がないから、図書館の自習室に行くでしょうか。開館前に並び、夕方涼しい時間までねばる、そういうことするかな。

 お昼はどうするんだろう。できたら、図書館併設の食堂でもあればいいんだけれど、うちの近所の図書館にはそれはないですよ。暑いのに外には出たくないなあ。図書館のロビーでコンビニで買った菓子パンでも食べるかな。甘いふかふかの菓子パンには弱いんだけど、そんなのばかり食べてたら、飽きてきますね。お母さんにオニギリ作ってとお願いするかな。

 図書館では、これまた英語の文法、英文解釈を手始めに、日本史の問題とか、世界史の暗記用の書き込みとかするかな。数学はこれまたしないですね。「調子がいい時に、何か一つやれたらいいよ」と言い訳して、自らの効率を求めるでしょうか。どうしてボクの脳みそは、数学というと、思考停止になってしまってたかな。情けないです。

 そして、必ず魔が差します。もう勉強はある程度したし、目も疲れたし、せっかく図書館にいるんだから、息抜きも必要だと言い訳して、書架をブラブラするでしょう。そして、目に付いた本をあれこれ見るでしょうか。

 気に入った本なら、借りないけど、ずっとそこで読み続けて、図書館で読み終えるとか、できたでしょうか。

 ボクが受験生だったら、ボクは何を目標に勉強するんでしょう。世の中は、そんなにたのしいものではありません。アメリカは大変なことになっている。中国は独裁国家で、ふらふら旅行していたら、警察に捕まり、独房行きかもしれない。ヨーロッパは憧れるけれど、ボクが学びたいものはそこにあるんだろうか。

 ガウディの建築、フェリーニの映画、スペインの巡礼の道、東欧の放浪民の人たちと音楽、ドイツの森とビール、中欧の歴史の光と影、いくつか見てみたいものはあります。でも、受験生のボクは、そんなことは知らないでしょう。

 バルセロナはサッカー、イタリアはミランとインテル(どちらもサッカーでミラノ)、スペインはレアルと久保(これまたサッカー)、ドイツはブンデスリーガ、ああ、サッカーしか知らないかもしれないな。歴史があるなんて、知らないかもしれない。学校では習ってるけど、現実のものに思えないかも……。(ポーランドに行けば、リアルにショパンがそこにあるなんて、ボクにはわからないでしょうね)

 ボクが受験生なら、世界はどこも大変で、そういう世の中で、自分のできそうなこともあまりなくて、医学も語学もダメで、ボクって、役に立たない、とんでもないヤツだ、こんなボクは何をして生きて行ったらいいんだ。ボクは何のために生まれてきたんだ。数学もできなくて、どうしようもないヤツだと、自分の未来を悲観したでしょうか。

 それはたぶんないかな。数学なんか、できなくていいもん。時々は分かるし、因数分解とか、二次関数とか、たまにできる時あるもん、とか言い訳したでしょう。そう居直ることで受験生の看板を背負えたのかも!

 数学ができなくても、大人になってしまえます。それがすべてではなかった。でも、もしできたら、何かおもしろいことは待ってたかもしれません。

 受験生ではないボクは、とりあえず、受験生の人たちが納得しながら、日々を過ごしてもらって、何か自分の方向性を見つけてもらえればと思うんです。

 人生は、あっという間に過ぎていきます。でも、このあっという間が、簡単には過ぎていかなくて、たいていはしんどい時を乗り越え、やり過ごし、立ち向かい、ハアハア言いながら、あっという間を過ごさなくちゃいけない。本当はなかなか「あっという間」には終わらなくて、長い時間がそこにあります。孤独で、つまらなくて、単調で、人恋しくて。

 それは今も同じですね。みんな等しく同じように時間は流れています。

 だったら、じっくり楽しい時間をせいぜい過ごしたい。

 でも、今は、みんなで集まって楽しい時間を過ごしてはいけない、ということになっていて、個人で楽しく過ごさねばなりません。仕方がないか。

 ボクは受験生ではないから、今日もお仕事に行き、誰かのためになれるように、せいぜい考え、眠気と戦い、夜にお酒が飲めるまでガチャガチャと一日を過ごすことにします! やはり受験生ではなかった!




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。