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昨日、松山城に行きました。大街道(おおかいどう)のスキヤさんで牛丼の並盛を食べた後、決然としてお城に向かいました。登るには体力・気力ともにないので、とにかく、ロープウェーさんが頼りです。
考えてみれば、50万もの人が住む大都会の松山市。そのど真ん中の県庁の裏にお城のお山があるなんて! すごいことです。金沢も町の真ん中にお城はあったけれど、こんなに高いお山ではありませんでした。お城は四方を町に囲まれていて、人の海ができています。そんな都会の真ん中にロープウエーとリフトがセットであるとは、なんと不思議な町なんでしょう。
私は、往復券を買い、てっきりロープウエーのコースに入ったと思ったら、それはリフト乗り場で、
「あれ、リフトだ、何だか心もとない。でも、足をぶらぶらさせて何か楽しい」とフラフラ上っていきました。
後から来たロープウエーはスイーツと抜かしていきました。「まあ、どっちだっていいや!」
リフトの駅から歩いて10分ということで、少しずつ高度を上げていきます。それだけでヘロヘロですけど、みんなわりとスイスイ歩いていく。
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ボランティアガイドさんに声をかけられましたが、適当に歩くのが好きなので、スルーしていきます。
最初はオバサンで、次のガイドさんはオジサンで一言だけ「ベスト・ビュー・ポイント」
「えっ、どうして英語? しかも、これが? チラッとしか天守閣が見えないここがベストなの? 確かめて見なくちゃ!」
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石垣をめぐり、門をくぐり、やっとてっぺんの広場にたどり着きました。
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このあたりから、気分はモノクロームになりました。普通のお城のキレイな写真はたくさんあるわけだから、私は普通では見えないモノクロにしてみようと、つむじ曲がりの作戦開始です。
天守閣を上がり、櫓もくるくると回らせていただき、一度焼けてしまったお城が、どうにか江戸時代に再建され、一度は国宝になったものの、文化財保護法で重要文化財に格下げされたりと、変遷はあったみたいですけど、なかなか立派なお城でした。いつくもの櫓が残っているのがうれしいし、ここなら籠って戦えそうでした。
まあ、こんな山の上で籠城することはないだろうけど、四方を見回すには最高の場所で、市長さんなら、これが松山市かと何度も見なくちゃいけないくらい、たくさんの人々の暮らしが想像できる場所でした。
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お城は見せてもらいました。十数年越しの念願達成です。そうですね、2004年に仕事で松山に来たのが最後だから、14年ぶりの松山です。そして、初めてのお城!
とはいうものの、ここは最初は加藤嘉明さんという秀吉さん配下の武将さんのお城でした。加藤さんはその後転封され、親藩の松平さんが入ってきたそうです。この松平さんに西日本の抑えとして入ってもらい、ずっと徳川をささえてもらい、明治維新になって土佐の山内容堂さんに差し押さえられたということでした。
松平氏は、明治になり、源氏ではなく、久松さんに姓を変えられたというのが書かれていましたっけ。明治政府って、何を思ってあれこれ政策を出したのか、時々ただの意地悪としか見えないものまであって、微に入り細に入りいろんなことをしたもんだと感心させられました。
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さあ、次は道後温泉ですね。もちろん、入りました。これも十数年ぶりになるのかな。次に道後温泉に来れるのはいつになることやら……。