
Kの受験メモがスタートした! さあ、どうなるんでしょう。気休めかな。文字にしてみて、何かを積み重ねている気分だったのかどうか……。
▼1月9日・夜20時より「カード式数Ⅰ」/21時45分より「ラジオ講座・英語と現国」/24時より「日本史史料問題」
▼1月10日・夜眠たくて数学はできず。卒業文集の原稿を書いて1日が終わる。
……こんなのんきな受験勉強をしていたのです。浪人する気持ち半分だったのか? みんな半分はそういう気分で、やれるとこまでやってみて、結果が出たら考える、というのんきな感じでしたね。
▼1月11日・E大に願書をもらいに行った。18時過ぎ帰宅。20時30分から数学1問、英文法を1課、古文を1問、英語構文/23時30分よりラジオ講座をナマで聴いた。
1月なのでまだ学校があったのです。Kたちが3年生の時に、3学期の定期テストをなくすということで、画期的なことだと、先生方は言っておられたのでした。だから、1月の学校に一切出ないという人が現れたりした。
けれども、大半の生徒は、高校生活の最後の1ヶ月なのだから、最後まで通い、授業を受けて、家に帰ったら受験勉強をするというふうに、あくまでも今までの生活ペースを大事にしようという人たちだった。

▼1月12日・5~6限、男ばかりでソフトボールをやった。よくエラーをした。センター、ショート、ファースト、ピッチャー、ファーストと、今日は守備の人だった。女性が見ている方がよくバットにボールに当たった。いなくなると鈍って、全くの守備の人となってしまった。
とにかく今日は、『道草』(1915年・漱石)を読み終えたからよかった。
ああ、受験直前なのに、優雅に夏目漱石を読んでいたんですね。まあ、好きだから仕方がないけれど、よりによって『道草』とは! Kの人生そのものみたいなタイトルじゃないですか!
▼1月13日・別段これということもなく終わって、明日は14日、テストも近づく。ガンバラネバ、イケナイ。何をやったかわからないようでは所詮ダメだ!
積み重ねメモをさぼって、それらしいことを書いて埋め合わせをしていますね。
▼1月14日・全く予定をすべて裏切った。全く勉強せず、全くダメでした。全く勉強していません。笑ってしまう。なんだか勉強する気になれなかった。
明日こそやろう。絶対にやるのだ。……こうしたパターンを、高校以前から今まで何十年も続けている!
*「こうしたパターン」というのは、口では何かをするぞと言っているくせに、いざ本番になったら、何か言い訳をしてさぼってしまい、あとで次こそ頑張ると、反省しているようなことを書く、言うというパターンです。

▼1月15日・いつも期待を裏切って申し訳ない。午前中D大の過去問をやる。昼は全くしなかった。テレビの見っぱなしでダメ。夜は21時まで家族で花札をした。そのあとD大の過去問。全くそれだけ。
予定が悪いのか何だかしらないが、とにかくうまいこといかんので困る。ラジオ講座を聴いても、今日の漢文なんかいっこうに通じなかった。よし、明日こそ朝早く起きてやってやろう。予定は、破られるためにもあり、実行せられるためにも存在する。……このめげない精神は大切だと思う。
……とかなんとか言っちゃって!
▼1月16日・午前2時間D大の過去問/14時から日本史/15時から90分ひるね、そのあとフロ。
19時30分より「カード式数Ⅰ」/20時40分より「英語構文の研究」
21時から23時30分『犬神家の一族』(1976年の角川映画・市川崑監督)を見ておった。
そのあと25時まで原稿作成。……本当に受験生の生活なのだろうか?
▼1月17日・天王寺の予備校に模擬試験の結果をもらいに行った。大いに悪かった。
家に帰ったのは16時30分。うやむやと17時半になり、フロに入ってメシ食って、カード式を2ページ、日本史、G大の過去問、ラジオ講座で25時就寝。

▼1月18日・学校の帰りに図書館に行くつもりが、行かないでうちに帰ってきて、意識が目覚めたのが16時ころ。そこから日本史、フロ、メシ食ったり、英語会話(NHKラジオ)聴いたり、G大の過去問、ラジオ講座。
何事にも計画通りすべきです。今までに計画通りにできた日があったでしょうか。決してありません。
まだ日はあるのです。じっくりと行くべきです。……図書館に行って自習室で何時間かすごせば気は安らいだものだ!
▼1月19日・史料問題せず、カード式数学Ⅰせず、2時間勉強を落とした。
何といっても、カゼを引いたのが痛い。大いに痛い。早く寝ること! あくまで気力を充実させること!
★見通し……21日までに日本史を終わらせる。22日以後C大の英語をやる。
▼1月20日・16時から19時一切何もせず、ひるねをした。G大過去問、ラジオ講座、
カゼが早く治ってくれないと困る。ハナがたれてしようがない。今日の物理は一向に聞かなかったけど、それでいい。
何だかものさびしくて、しかし、生の実感がどこかで感じられるような日だった。

★ こんなふうに三ヶ月くらい、ちっとも勉強しない受験生のメモはつづいていくのでした。