信じられない結果になったので、二度寝しようと思っていたのをやめて、少し書いておくことにします。
世界ランキング1位のスペインと、10位のオランダが、ワールドカップB組の初戦で当たることになりました。両チームは前回南アフリカ大会では決勝で対戦しています。その時はスペインが勝ちました。たぶん、私はテレビで見たと思うのですが、あまり憶えていません。華麗なスペインのパスサッカーがあったのでしょう。スペインはそれから4年間ずっとランキングが1位でした。
両国ともに、ヨーロッパのサッカーの強国なので、意識し合い、対戦か何度もあったはずで、お互いの力をある程度知ってはいる。いろんな作戦が考えられますが、スペインはいつも通りのパスサッカーを行い、チャンスを見つけては得点していく。守備も安定しており、いつの間にか勝ってしまうという試合計画だったでしょう。
オランダはいつも新しい何かを提案してくれるお国柄なのか、この日は徹底的にディフェンシブで試合に臨みました。ディフェンスの最終ラインに5人いて、スペインが攻め込んできてもすぐに囲んで、相手の攻撃の芽をつんでしまうのです。前にいる残り5人も(本来であればこの人たちが攻撃を受け持たねばならないところですけど)ディフェンスラインのすぐそばにいて、相手が中盤からボールを回そうとすると、そこへ体ごとぶつかっていって、ボールを奪ってしまうのです。キーパー以外の10人すべてが守備で、狭い範囲の中に固まっている。スペインはフィールドを広く使ってあちらこちらにボールを回したいのに、回すところがなかったのです。ボールを持つとすぐそこに相手の選手がいて、奪おうとする。ぼんやりしていると相手のだれかにたたかれたり、ボディアタックを受けたり、ダメージを受けてしまうのです。オランダの選手たちは、イエローカードが出るのを怖れず、次から次とスペインの選手をつぶしにかかるのです。ターゲットを決めるのではなくて、足に対するファールでもなくて、体ごと相手にタックルしていくのです。サッカーというよりも、ラグビーに近い感じのコンタクトプレーです。でも、ラグビーのタックルは低い姿勢で相手を倒すことが目的ですが、この日のオランダチームは普通にブレーしながら、伸び上がった姿勢のまま、相手にダメージがあるように手やひじや肩などを使って、相手を抑えつけようとしました。
とはいえ、スペインはそんなことは百も承知で、相手がぶつかろうとしても簡単に払いのけ、逃げ回り、上手にチャンスを作り、前半に攻め上がったところで簡単にPKをもらうことができて、あっさりと先制することができました。あとはここから着実に守り、攻めすれば勝てるはずでした。
前半の44分まではそうした展開でした。それが最後のところでオランダのファンペルシーに、後ろの方から長いパスが通り、彼がヘディングで同点にしてからは、スペインの歯車が狂い初め、後半は何と4失点をしてしまいます。5-1のスコアは実力以上のものです。後半のスペインは本来のスペインではありませんでした。何かが狂うと、どんなに強いチームだって、こうなってしまうということだと思います。
オランダは、気持ちが切れてしまったスペインチームから、長いパス1本で決めるとか、1人がスルスルーと抜け出すとか、個の力で次から次と得点してしまい、大差で勝つことができました。これで1次リーグ突破に関してはものすごく有利になりました。これからチリvsオーストラリアが始まります。テレビの解説者はもうチリが勝つようなことを言っていましたが、そんなことはないと思うし、オーストラリアだってオランダに勝つかもしれないのに、とにかくオランダが有利な位置に立てたのは確かです。スペインはこれから2試合勝つことに切り替えてやっていくはずですが、あとに引きずる敗戦だったような気もします。切り替えてやって欲しいです。
世界ランキング1位のスペインと、10位のオランダが、ワールドカップB組の初戦で当たることになりました。両チームは前回南アフリカ大会では決勝で対戦しています。その時はスペインが勝ちました。たぶん、私はテレビで見たと思うのですが、あまり憶えていません。華麗なスペインのパスサッカーがあったのでしょう。スペインはそれから4年間ずっとランキングが1位でした。
両国ともに、ヨーロッパのサッカーの強国なので、意識し合い、対戦か何度もあったはずで、お互いの力をある程度知ってはいる。いろんな作戦が考えられますが、スペインはいつも通りのパスサッカーを行い、チャンスを見つけては得点していく。守備も安定しており、いつの間にか勝ってしまうという試合計画だったでしょう。
オランダはいつも新しい何かを提案してくれるお国柄なのか、この日は徹底的にディフェンシブで試合に臨みました。ディフェンスの最終ラインに5人いて、スペインが攻め込んできてもすぐに囲んで、相手の攻撃の芽をつんでしまうのです。前にいる残り5人も(本来であればこの人たちが攻撃を受け持たねばならないところですけど)ディフェンスラインのすぐそばにいて、相手が中盤からボールを回そうとすると、そこへ体ごとぶつかっていって、ボールを奪ってしまうのです。キーパー以外の10人すべてが守備で、狭い範囲の中に固まっている。スペインはフィールドを広く使ってあちらこちらにボールを回したいのに、回すところがなかったのです。ボールを持つとすぐそこに相手の選手がいて、奪おうとする。ぼんやりしていると相手のだれかにたたかれたり、ボディアタックを受けたり、ダメージを受けてしまうのです。オランダの選手たちは、イエローカードが出るのを怖れず、次から次とスペインの選手をつぶしにかかるのです。ターゲットを決めるのではなくて、足に対するファールでもなくて、体ごと相手にタックルしていくのです。サッカーというよりも、ラグビーに近い感じのコンタクトプレーです。でも、ラグビーのタックルは低い姿勢で相手を倒すことが目的ですが、この日のオランダチームは普通にブレーしながら、伸び上がった姿勢のまま、相手にダメージがあるように手やひじや肩などを使って、相手を抑えつけようとしました。
とはいえ、スペインはそんなことは百も承知で、相手がぶつかろうとしても簡単に払いのけ、逃げ回り、上手にチャンスを作り、前半に攻め上がったところで簡単にPKをもらうことができて、あっさりと先制することができました。あとはここから着実に守り、攻めすれば勝てるはずでした。
前半の44分まではそうした展開でした。それが最後のところでオランダのファンペルシーに、後ろの方から長いパスが通り、彼がヘディングで同点にしてからは、スペインの歯車が狂い初め、後半は何と4失点をしてしまいます。5-1のスコアは実力以上のものです。後半のスペインは本来のスペインではありませんでした。何かが狂うと、どんなに強いチームだって、こうなってしまうということだと思います。
オランダは、気持ちが切れてしまったスペインチームから、長いパス1本で決めるとか、1人がスルスルーと抜け出すとか、個の力で次から次と得点してしまい、大差で勝つことができました。これで1次リーグ突破に関してはものすごく有利になりました。これからチリvsオーストラリアが始まります。テレビの解説者はもうチリが勝つようなことを言っていましたが、そんなことはないと思うし、オーストラリアだってオランダに勝つかもしれないのに、とにかくオランダが有利な位置に立てたのは確かです。スペインはこれから2試合勝つことに切り替えてやっていくはずですが、あとに引きずる敗戦だったような気もします。切り替えてやって欲しいです。