らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

水木しげる漫画大全集

2020年04月11日 23時59分59秒 | 読書

 休業状態が長く続いて、いつまでお休みがつづくのか分からない状況下です。

 演奏会(本番)という目標が無い状態のまま、毎日個人練習だけというのは、もの凄く強い意志を持っていないと続けられるものではありません。

 個人練習の目標は立てて、練習しているものの、自分を追い込むだけでは生活に色が無くなりそうな時も。

 そこで、読書して現実逃避。

 読書といっても漫画です。

 手塚治虫は、全集を2種類所有するほど(全部で700冊くらいかしら)好きですが、同じくらい好きなのが水木しげるの漫画。

 漫画大全集が出版されると知って、毎月こつこつ買い求めた物が、100冊以上溜まりました。

 スケジュールがパンパンだったので、あまり読み進めることが出来ずにいましたが、ここにきて数日に一冊のペースで読んでいます。

 読んでみて、まず驚かされるのはその絵の細かさ。

 点描画のような芸術的な絵は、見ているだけで幻想の世界へ。

 もちろん各々の物語も面白く、妖怪物や戦記物、自伝物などなどそれぞれに興味をそそられます。

 有名な悪魔くん・河童の三平。ゲゲゲの鬼太郎など以外の作品に触れるのは初物が多く、何度も読み返したくなる作品ばかり。

 とっても良い現実逃避が出来ています。

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プレイボール 2

2020年03月09日 23時59分59秒 | 読書
 珍しく、漫画の話。

 大型連休中、コージィ城倉さんの「プレイボール 2」を第7巻まで購入して読みました。

 知らない人のために少しだけ説明すると、1970年代に週刊ジャンプ・月刊ジャンプにて、ちばあきお氏が連載していた「プレイボール」「キャプテン」という野球漫画がありました。

 キャプテンは中学生、プレイボールは、キャプテンの最初の主人公谷口君が高校に上がってからのお話でした。

 キャプテンの方は、谷口〜丸井〜イガラシ〜近藤と4人のキャプテンが努力を重ねながら弱小の野球部を強豪にして行く話。

 プレイボールは、墨谷高校に進学した谷口君が、これまた弱小野球部をシード校に押し上げて行く話でしたが、夢半ばでこれからも夢を捨てずに努力をすれば希望が見えてくるような所で終わってしまいました。その後も連載が再開されるのかな?と子供心に思っていましたが、ちばあきお先生がお亡くなりになり、40年位昔のお話でストップしていました。

 当時野球少年だった私は、巨人の星などの魔球系の話(もちろんそれも好きだったけど)より、身近な下町の少年が努力して野球のレヴェルを上げて行く話の方がリアルで、何度も読み返しました。少年野球やリトルリーグを辞めてしまった後もバレーボールやラグビーなど運動部にいた時は、いつも読んでいた記憶があります。

 それがどうしたことか?コージィ城倉先生が、プレイボールもキャプテンも連載を再開して下さったのです。

 コージィ城倉さんもスポーツ漫画を書いていますが、遺族の方に了承をとり、ちばあきお先生の絵を真似て話を再開したのです。

 40年以上も続きが読みたかった漫画が再開したのです。嬉しいこと!

 近頃、AIの力で美空ひばりさんの歌や手塚治虫さんの漫画などよみがえらせるのが話題になりましたが、このプレイボール2は違います。

 ちばあきおの味を生かしながら、コージィ城倉の味も感じられるのが面白いのです。

 コージィ城倉さんのちばあきお漫画解釈のような・・・感想文のような・・・・。

 とにかく続きが読みたくなる漫画です。
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2019年07月07日 23時59分59秒 | 読書
 最近少しだけはまっているのが、古典の本を読むこと。

 高校までの国語の時間に行われる古典の授業は、先生達は面白かったという印象は残っているものの、まったく成績も上がらずにあまり好きではない科目だったのです。

 何十年も経て、自ら古典系の本を読むとは思ってもいませんでした。

 少し前は、平家物語、今は新古今和歌集です。

 原文を読むのは、さすがに勉強をサボっていただけあって無理ですので、現代語訳が並列された物を好みます。

 平安時代に、限られた文字数で、季節感や心情などを表現してしまう美しさに魅入られています。

 いにしえの時代に心をワープさせて、現実逃避にはもってこいな趣味です。

 (写真)参考です。この本を読んでいるわけではありません。
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読み返し。

2017年02月24日 23時59分59秒 | 読書
 今日は漫画の話なので、読書カテゴリーに入れるのは、違和感がある人もいるかもしれません。

 私は、小学校の高学年から中学・高校〜大学の始め頃まで、漫画に夢中で、週刊少年ジャンプ・マガジン・サンデー・キング・チャンピオン・月刊少年ジャンプやビックコミックスピリッツ・オリジナル、モーニング、はたまた少女漫画の花とゆめ・別冊少女コミック、たまになかよしなどありとあらゆる漫画雑誌を読んで、家の棚に並べて集めていました。1975年位から90年代の中頃までの大量の雑誌たちは、亡父が家の整理をしたいからと、山形に来た私に黙って捨ててしまいました。今となっては、少しもったいなかった雑誌もあります。

 私は、松本零士や石ノ森章太郎、赤塚不二夫、ちばてつや、川崎のぼる、横山光輝など好きな漫画家がたくさんいましたが、特に手塚治虫が好きで、子供の頃から集めた400冊の漫画全集など何度も読んでいました。

 数年前に文庫版で漫画全集が300冊で刊行された時に、古い漫画全集を持っているくせに(この漫画全集だけは捨てられずに残っていました。)、全て再び購入するという暴挙に出ました。

 音楽だけの生活に潤いをとの思いから、またその文庫本を少しずつ読み始めました。

 子供の頃や青春時代に読んだ漫画ですが、半世紀生きてしまった私が読むと、同じ物語でも感じ方が違っているのに気づきます。

 話にどんどんのめり込み、読んでいる間は、物語に入っていくような、催眠術を受けているような不思議な感覚に包まれ、読み終わると上手にストレス発散している事に気づきます。

 そして、次の日からの活力に変わるのでした。

 たとえ鉄腕アトムやジャングル大帝のような子供向け作品でも、そのような効能が私にはありますので、冬の夜長には止められません。
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読書週間

2015年10月26日 23時59分59秒 | 読書
 先週、文化庁派遣の音楽鑑賞教室ツアーで福井県~京都府と5泊6日の演奏旅行へ出た。

 仕事・移動以外は、一人で街をぶらぶら歩いて日頃の運動不足を補ったり、ホテル・旅館では読書にふけることが多かった。山形にいる時は忙しくしていることが多いのだが、旅行先では拘束時間以外はほとんど予定も入らないので、普段とは違う時間の過ごし方が出来た。

 太宰治の「女生徒」「ヴィヨンの妻」「グット・バイ」「人間失格」など短めの小説を読んだのだが、ここらの小説は、高校時代に電車の中で単行本で読んだものだ。(今は単行本で読むのは老眼問題で辛いので、iPadで読んでいる)。当時は、文学青年気取りなのか?周りから知ったかぶりで、暗~いと言われながらも太宰文学にかなりはまっていたように思う。

 何十年も経ち再び読み返してみると、文体の美しさ、比喩の興味深さなどその文章の魅力の方が、内容に勝ってしまう読み方をしてしまう自分がいた。明治~昭和の初期位の世相・風俗も、自分の小さい頃には残っていた世界と重なるところがあり、そのニオイが自分好みなのだと再認識。

 本日は、いつまで経っても平成時代に頭がついて行かないおじさんの拙い感想文。
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あぁ~文庫本。

2015年03月03日 23時59分59秒 | 読書
 学生の時、電車の中や喫茶店で、文庫本を読んでいるのが楽しい時間の過ごし方だと思っていた時がありました。

 今では、煙草をくゆらせる喫茶店も少なくなってきたし(そもそも一人で喫茶店に入ることが少なくなりました)、電車に乗ることも少なくなってきたので、とんと文庫本を読む機会が無くなっていました。

 家ではやる事がいっぱいあって、読書の時間もとれずじまい・・・そして、最大の障壁は老眼問題なんです。

 私は(不携帯電話というぐらい、)携帯電話に依存していないのですが、ショップでスマホをすすめられても、(老眼問題や携帯電話を持ち歩かない習慣なので、)iPhoneなどを持つことは今後も可能性低そうです。

 そんな中、旅先でのノートパソコンのかわりに購入したiPadが、私の読書熱を再熱させてくれました。

 太宰治・芥川龍之介、夏目漱石などなど学生の頃に読んだ豊富な本が、無料でダウンロードして読むことが出来るのです。文字も大きいですし、しおりも要らないので手軽に読むことが出来ます。文庫本でないと雰囲気が出ないのですが、これらの文学を懐かしく、また中年になってから読み返すことが出来て、大変喜んでいます。

 
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幕末の大誤解

2014年01月05日 23時59分47秒 | 読書
 コンビニで見つけた本ですが、~教科書に載っていない!~幕末の大誤解という本。

 とても読みやすく楽しんで読むことが出来ました。学生時代に学んだ事実だと教わった事、受験のために頭に詰め込んだ知識は、日進月歩のように新しい資料などで「新しい事実」に変わってゆきます。司馬遼太郎氏をはじめ歴史小説などの影響で事実が誤解されていることも多いのでしょう。歴史はその時の政府~行政が自分達の都合の良いように事実がねじ曲げられてきています。

 明治政府が、旧幕府側は悪で、新政府側を善とした歴史に書きかえられていくのも当然のような気がします。真実はどこにあるのか?証拠となる資料などで少しずつ解明されてゆくのでしょう。

 この本でさえ、数年経てば真実と異なると解釈される部分も出てくるでしょう。それが歴史ですから。

 歴史に興味を持って、単なる知識としてだけではなく、未来への提言として自分自身に置き換えられればOK!ですかね。
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司馬遼太郎「歳月」

2013年08月20日 23時59分49秒 | 読書
 久しぶりに読書カテゴリー記事。

 「歳月」は、小説現代に昭和43~44年に連載された歴史小説です。

 肥前佐賀藩出身~江藤新平の幕末から明治維新後の人生というのが内容です。

 これだけの浮き沈みを経験する人も珍しいのではないか、と読んでいて感じました。この時期の日本の頭脳と言うべき天才的才能を生かせなかった人と言うべきか・・・。

 「知識」があっても「知恵」が無い人は、なかなか生き残るのが難しいという現代社会にも通じるものになっています。少々寂しいのですが。

 読んでいて、そうじゃないよ~と何度も江藤新平に突っ込みを入れたくなるのは、私だけじゃ無いはずです。
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武田知弘「大日本帝国の真実」

2013年06月09日 23時59分59秒 | 読書
 ~アジアに突如現れた謎の大国、大日本帝国、その真実に迫る!~

 小~高校と日本史を学校で勉強したが、明治維新以降は教科書の内容も薄く、よく分からない内容のモノだった記憶があります。テストや受験でもほとんど出題されなかったので、当時は最低限の知識で乗り切ったのでしょう。第二次世界大戦の敗戦のせいで??明治維新~敗戦までの大日本帝国が、隣国の顔色を伺いながら全否定されている現実を見ると、少し違うのではないかと中年なりの疑問がありました。

 手を出すのが怖いような、もしかして「右的思考」を押しつけられるのかな?などと疑問を持ちながら、手にした本書。結論から言えば、そんなことはありません。

 歴史的事実をデーターに基づきながら、記述しています。恐れおののけば、00のようにうけとれる文章もありますが、今まで空白の時間だった歴史の知識の線が繋がりました。

 寝る前に布団に入りながら読んでいたのですが、なかなか寝付けなくなりました。面白い本でした。
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幻の中へ。

2013年04月01日 23時59分54秒 | 読書
 本日から新年度です。

 昨年度後半期1~3月は、ほとんど休み無く働きました。体調管理は大切なことは十分に理解していますが、忙しい時は精神・心が削れないように上手くストレスを抜かないとやってゆけません。ストレスの抜き方は個人個人色々な方策があると思います。お酒を飲んだり、美味しいモノを食べたり、好きな音楽を聴いたり、よく寝たり・・・・・。

 今回の多忙さは、私にとってかなりの大打撃だったようで、3月に入ってからは体内時計が狂い、あまり眠れず、本番を繰り返す毎日のせいか?頭と体の緊張が上手にとれなかったのです。後半は体が常にぞわぞわしている感じで、何か対策をしないと倒れるかも!なんて真剣に考えました。

 そこで、帰宅後に高校~大学の時に読みあさった夏目漱石の作品を何冊か読みました。

 最近は歴史小説以外はあまり読まなかったのですが、ザ・純文学!!は久しぶりでした。バーチャルな自分とは違う世界に飛び込み、色んな事を経験しました。名作の世界観に入ってしまうと、先ほどまでの本番の緊張感がなくなり、呼吸も深くなって行きます。そして、また眠れるようになりました。若い頃に読んだものを今読むと、月並みですが感じ方の変化に驚かされます。中年には中年の感じ方があるのでしょうね。また定年後あたりに読みたいと思いました。

 しかし、老眼のためこの文庫本は読むの最後でしょうね・・・・。虫眼鏡が必要かも・・・。
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海音寺潮五郎「悪人列伝」~古代編を読む。

2012年09月05日 23時59分05秒 | 読書
 現在は、この本は「悪人列伝~古代編」となっていて、文集文庫から発売されています。私が読んだ本を正確に記すと、高校生時代に買った「悪人列伝一」という本です。昔は、古代編とか中世編とかのくくりではなく、一、二となっていました。作者の死後に、こうやって題名とかを改変することってあるのですね・・・・・。

 私が読んだ悪人列伝(一)には、蘇我入鹿、弓削道鏡、藤原薬子、伴大納言、平将門、藤原純友という6人の歴史上の人物が扱われています。歴史小説(時代物)を書く作家は大きく2つの種類があります。一つは所謂創作の時代物を書く方。そしてもう一つは、海音寺潮五郎や司馬遼太郎のような歴史資料を踏まえながら、物語を書く方。どちらのタイプも私は好きですが、特に海音寺潮五郎のような歴史資料を隅々調べて、多少堅苦しい文章を書く方には、尊敬の念を持ちながら読むことが出来ます。

 歴史好きのランキングがあるわけではありませんが、幕末・戦国時代などの人気がある時代ではない奈良時代~平安時代の物語には、今更ながらに強いあこがれを抱きました。たぶん高校生時代は歴史試験の知識補完のために読んだ本なのですが、何十年も経って、試験とは関係ない立場で読むと別の魅力を感じて読み進められました。

 歴史上、悪人だとされている人物が、別の立場から見れば、悪人ではなく、その周りにいた人こそ悪人なのでは?とか、自分の地位を守るために周りの人々を不幸にしていったりとか、現在の社会にも通じるような人間ドラマがいくつも読めます。いつの時代も変わらないですね。小知恵がきくするい者が、他者より出世して疎まれ、しかしその者は、そういうずるい行為が自分の努力だと信じている・・・・、出世した者をずるいと嫉みながら、自分は毎日正しいと思う同じ事を繰り返して、判を押したような生活している・・・・、どちらが正しいのかは永遠の謎で、結局自分の生き方の好き嫌いでしかありません。

 老眼がかなり進行していて、この本自体を読めるのはもう人生最後かもしれません。後は新丁版か虫眼鏡になるでしょう。ここ何日か、夜は古の時代にいっていました。
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小出郷文化会館物語

2012年08月20日 23時59分38秒 | 読書
 中越大地震の翌年、山形響は新潟県の小出郷文化会館と村上へ、演奏会でメジューエワさんと行きました。その時に、良いホールだなぁと思った小出郷文化会館の本があったので購入して、最近まで本棚に飾ってありました。

 山形では現在、鶴岡市・南陽市・米沢市などで新しいホールの建設が予定されていますが、是非その関係者及び市民に読んでいただきたい本がこれ!!残念ながら廃刊で、アマゾン等で中古本が売っているだけですが、新しいホールを建てるときの覚悟は学べると思います。所謂「箱物行政」と言われるような無駄な税金使用にならないように、行政側にもそのホールがある市町村の市民・町民・村民にも覚悟が必要だと思うのです。ホールは維持するだけでも毎年もの凄いお金がかかりますし、稼働率が下がっているただの箱だったら、お荷物になってしまうわけです。

 この本にあるようなホールと地域であれば、もし税金が使われようと、文化のための有益なお金の使われ方だと思われ、地域活性化には十分なおつりが来ると思います。

 我々のような地域のプロ奏者なんかを、上手く引き回してくれても良いのですが、それだけでは限界も・・・・。本の中の文章が全て真実でないとしても(裏の話もあるはずだし、盛ってある可能性もあるとしても)、理想的な地域文化のあり方だと思います!
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つい・・・・・・。

2012年07月23日 23時59分06秒 | 読書
 欲しい本がある時以外は、あまり本屋さんに行く習慣がありません。

 音楽関連の本の場合などはインターネットで手に入れてしまう事も多く、本屋さんには本当に年に数度。

 少し興味があるのだけれど、本屋さんに行くまでもなく、しかもどの本から読んだらいいのか?というものは、最近までは時間の忙しさに、手を出せないでいました。

 ところが、ここ数年急に力を入れだしてきたコンビニエンスストアのBookコーナー。

 珈琲でも買うつもりで入店したコンビニで、本棚に捕まることがよくあります。

 しかも、本の題名も初心者にわかりやすく、手を届きやすくしてある題名ばかり・・・・。手頃な値段。

 写真の「浮世絵を知りたい。」580円や「ワケありな名画」1200円などは、最近購入して興味深く読んだ本。読んだ後は、もう少し濃い内容でも良かったかな?という内容でしたが、初心者には十分すぎる内容です。

 これからもこういう手軽さを売りにした戦略に、たびたびはまるんだろうな・・・・・・・。
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桜桃忌、太宰治生誕祭

2012年06月19日 23時59分10秒 | 読書
 最近すっかり読書のカテゴリー更新をサボっていました。

 その間、全く本を読まなかったのではなく、以前読んだ本を読み返していたので、記事にしづらかっただけのことです。

 今日は、6/19日。桜桃忌というのは、1948年のこの日、6月13日に自殺した作家・太宰治の遺体が発見されたことでこの名前がついたそうです。「桜桃忌」の名前は桜桃の時期であることと晩年の作品『桜桃』に因みます。またこの日は太宰治の誕生日で、太宰治の出身地・青森県金木町では、生誕90周年となる1999年から、この日に行う行事の名称を「生誕祭」に改めました。

 私の高校時代は、電車通学に時間がかかり、電車の中で読書をするのが習慣でした。高校くらいの不安定な気分には、この太宰治の作品あたりを読んでいるのが合っていて、友人達に暗いと言われながらも何度も読み返していました。そういうのに気が合う友人達も中島みゆきや山崎ハコ、森田童子の音楽を聴いてた奴もいましたっけ・・・。どっちが不安定なんだか?

 何度も読んでいる間に、小説の最初を諳んじて人に言うのが、かっこいいブームになりました。「吾輩は猫である・・・云々」なんて言うのは当たり前すぎて、「わたしはその男の写真を三葉見たことがある。一枚目は・・・云々」の方が、深い人間のように思えて・・・今考えると少々青臭い恥ずかしい思い出ですが。中身がまだ確立していない時代のかっこつけです。

 話がそれましたが、カテゴリー更新をサボっている間に、太宰治の小説を7~8冊読みました。晩年自殺騒ぎを何度も起こし、死ぬことを結局は選んでしまった人ですが、その文章は今読んでも強く引き込まれます。そして美しい。

 東北の宝ですね。

 **記事中の小説の文言は、正確かどうか保証しかねます。
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阿刀田 高「壜詰の恋」

2011年08月25日 23時59分35秒 | 読書
 壜詰の恋(びんづめのこい)は、 1980年に講談社から発表されました。

 寝苦しい夏の夜は、みなさんはどうやって寝ようと努力しますか?

 以前は、読書しながら眠くなるのを待つようにしていました。ですが、だんだん本の内容にのめり込むようになってしまい、気づいたら朝なんてことがあります。2時間だけ寝て、仕事という日もありました。

 最近はなんか眠れないという時は、演奏した事のない弦楽四重奏曲のスコアを読みながら、頭で音楽をならすようにしています。第1楽章~第2楽章と進む頃にはウトウトと・・・。今のところ私には効果があります。

 さて、阿刀田高の「瓶詰の恋」は、11話からなるショートショート集です。他作品と同じ背筋ゾォ~~型のブラックユーモアです。

 このショートショート集は、大人の男女の色も上手く描写されていて、かなり大人向けに出来ています。若い人より中年の既婚者の方が理解しやすい内容を含むと思います。

 相変わらず、たった2~3行で読者を引きつける魔力は健在で、話にのめり込めるのが早いので、私の睡眠を奪いました。
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