Max Reger(1873〜1916)マックス レーガーは、ドイツの作曲家で、オルガン奏者・ピアニスト、指揮者・音楽教師でもありました。
従軍した時に覚えた飲酒・喫煙により、約2メートルの身長と100キロを超える体重を支えきれずに、43歳の若さで心筋梗塞で亡くなりました。
多作家で、オルガン曲を中心にあらゆるジャンルに曲を書いています。
現代音楽の知識を持ちながら、バロック音楽(特にフーガ・対位法)を書いた作曲家です。
音楽大学に行く前は、全く知らなかったのですが、私のヴィオラの師(U.Koch)がドイツ人だったこともあって、彼の無伴奏ヴィオラ組曲 Op.131d の全3曲は弟子達によく課題として出していました。
私もご多分に漏れず、課題として出されたのですが、一番取っ付きやすい第1番の曲では無く、何だか理解できない第2番を一番最初に課題に出されました。当時は、最初マイナーコードを劇的にならす第1番に魅力を感じていたので、何故?私だけシンプルな第2番を課題に出されたのか?よくわからないでいました。試験でも弾かされたのですが、最後まで全然曲を好きになれずに大失敗に終わりました。
その頃から、約30年経ちました。
学生時より多少、曲を演奏するためのレヴェルに余裕が出てきているので、最近学生時を思いだして、よく弾いています。
第1番から第3番まで、弾きこめば弾きこむほどに、味が出てきて、作品に魅了されています。
オーケストラで、レーガーの作品を演奏する事は殆どありません。(大きいオケでは、何十年に一度くらい演奏されるかもしれません)。
ドイツでは、尊敬される有名な作曲家ですが、外国では、あまりメジャーな作曲家というわけではないようです。
海外の教会オルガンコンサートでレーガーのオルガン曲を聴いたことがあります。
教会の雰囲気と相まって、古の不思議な気持ちになったのを覚えています。
魅力たっぷりな作品をたくさん残していますが、一見(一聴??)地味で渋い印象の作風なので、演奏会に取り上げられる事が少ないのです。やはり派手な曲や美しいメロディが豊富な人気曲の方が、プログラミングされやすいからです。しかし、クラリネット五重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽三重奏曲などやりがいのありそうな室内楽もたくさんあります。
いつか、演奏してみたいです。