中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

イノベーション人材とはバリューチェーン全体を見渡せるヒト・・・

2015年03月29日 05時19分43秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書の 156ページ「図 132–1 各省が一体となりものづくりに携わる人材を育成」をみましたが、今日は156ページ「市場ニーズを踏まえた製品を開発し、ものづくり機能の大胆な高度化を可能とするイノベーション人材」をみます。

白書は、事業環境の変化に対応した人材像として3類型を挙げています。

まず一つ目が「市場ニーズを踏まえた製品を開発し、ものづくり機能の大胆な高度化を可能とするイノベーション人材」で、具体的に以下のような説明を行っています。

単なる高品質の製品でなく、市場ニーズを踏まえた製品を開発することが大変重要である。

そのために、バリューチェーン全体を意識した研究開発ができる人材、また、ニーズを汲み取るうえで、産学官連携や企業間連携を促し、多様な技術やアイデアを組合せて革新的な研究成果につなげられる人材が求められている。

「イノベーションは、マーケットニーズをつかんで初めてイノベーションとなる。良い技術だけでは駄目。」という指摘があるが、開発から販売までを連続的な視点で捉えながら研究開発できる人材の育成とその確保が急務である。

一方で、イノベーション人材は研究開発を行うにとどまらない。研究開発の結果として新しい製品を生み出すだけでなく、その製品の生産プロセスの革新を図り生産性を高めることもまた、イノベーションである。

この点はものづくり機能の高度化として今後の日本の生産拠点の国際競争力に直結する。その上で、ものづくり機能の大胆な高度化を実現するため、暗黙知のノウハウを形式知・組織知に高める取組を主導するなど、生産プロセスのイノベーション、物流や部品在庫の持ち方など、生産システム全体の効率化に取り組む人材(エンジニア)が重要な役割を果たす。

バリューチェーン全体を見渡すことを求めるのは、理想が高すぎるように感じますので、明日。次の人材像をみていきたいと思います!

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