中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

オープンと特許を巧みに使い分ける!

2015年03月27日 05時33分41秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書の 137ページ「新しい技術領域の取り込みによる製品の高度化」をみましたが、今日は138ページ「図131-28 知財と標準化の戦略パターン」をみます。

デジタルカメラの場合、周辺のファイルフォーマット等の標準化(オープン化)により消費者の利便性を向上させ、市場規模の拡大につながった。

その一方で、画像処理回路やレンズ等、技術優位部分はブラックボックス化(クローズ化)することによって各社差別化を図った結果、高いシェアを維持するなど事業の成功につながった。

このように標準と知的財産の関係をパターン化し、各々のパターンにおける標準の特徴・特許の活用法について整理すると以下の表のようになります。

国内外企業 300 社超に対する調査によれば、この3パターンを採用する企業の割合は、国内企業は42%にとどまるのに対し、海外企業では 60%に達する。

さらに、国内企業・海外企業ともに、標準化戦略と融合した知財戦略によって「国際競争力が高まった」と認識している企業については、上記3パターンに拠る割合は国内外企業の8割に高まる、とあります。

普及させるための技術はオープンにして標準化する反面、肝は特許で完全に封じ込める。これが強弱の使い方の緻密さがものづくり企業に求められているということですね!

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