おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2014年版ものづくり白書の 173ージ「図133–22 M&A の実施後の課題」をみましたが、今日は176ージ「図133–25 日米独企業のROA比較」をみます。
白書は、我が国企業の競争力の向上及び収益性の改善を目指す上で、「世界で戦えるボリュームの確保」と「稼ぐことのできる「バリューチェーン」の構築」2つの観点を示しています。
まず、「世界で戦えるボリュームの確保」について、世界市場における各企業の位置づけを考えると、エレクトロニクスや自動車などの分野を中心に「グローバルメジャー」と呼ばれる、個別の事業分野や市場で大きな地位を占めている巨大企業が存在している。
これに対して我が国の製造業では、たとえ企業全体の規模は大きくても個々の事業規模では必ずしも十分ではなかったり、相対的に規模の劣る企業が多数存在したりすることで先進国や新興国の企業に対して劣勢を強いられているケースがある。
市場自体の規模のいかんに係わらず、我が国企業も個々の事業分野における商品力、生産力、販売力及び設備投資・研究開発投資などの面で、世界で戦えるように企業規模の拡大と体力強化が求められている、とあります。
続く、「稼ぐことのできる「バリューチェーン」の構築」については、下図により、日米独企業のROAと売上高利益率を比較し、我が国製造業の利益率は、他国と比べて低いことを示しています。
この理由として白書は、我が国企業の場合は生産には強くとも、開発、調達、生産、販売というバリューチェーン全体を通じて稼ぐ力が弱いということが指摘されている。
自社が不足している機能の強化や、バリューチェーンを活用した新しいビジネスモデルの導入などを進めることが必要であり、また、市場の変化に対応した事業の組み替えも必要となってくる。
我が国製造業は、収益に貢献するバリューチェーンを構築することで企業価値を高めることが求められている、とあります。
この具体的な展開として、白書は「事業再編」を示しています。内容が深いので、明日、みていきます!
昨日は2014年版ものづくり白書の 173ージ「図133–22 M&A の実施後の課題」をみましたが、今日は176ージ「図133–25 日米独企業のROA比較」をみます。
白書は、我が国企業の競争力の向上及び収益性の改善を目指す上で、「世界で戦えるボリュームの確保」と「稼ぐことのできる「バリューチェーン」の構築」2つの観点を示しています。
まず、「世界で戦えるボリュームの確保」について、世界市場における各企業の位置づけを考えると、エレクトロニクスや自動車などの分野を中心に「グローバルメジャー」と呼ばれる、個別の事業分野や市場で大きな地位を占めている巨大企業が存在している。
これに対して我が国の製造業では、たとえ企業全体の規模は大きくても個々の事業規模では必ずしも十分ではなかったり、相対的に規模の劣る企業が多数存在したりすることで先進国や新興国の企業に対して劣勢を強いられているケースがある。
市場自体の規模のいかんに係わらず、我が国企業も個々の事業分野における商品力、生産力、販売力及び設備投資・研究開発投資などの面で、世界で戦えるように企業規模の拡大と体力強化が求められている、とあります。
続く、「稼ぐことのできる「バリューチェーン」の構築」については、下図により、日米独企業のROAと売上高利益率を比較し、我が国製造業の利益率は、他国と比べて低いことを示しています。
この理由として白書は、我が国企業の場合は生産には強くとも、開発、調達、生産、販売というバリューチェーン全体を通じて稼ぐ力が弱いということが指摘されている。
自社が不足している機能の強化や、バリューチェーンを活用した新しいビジネスモデルの導入などを進めることが必要であり、また、市場の変化に対応した事業の組み替えも必要となってくる。
我が国製造業は、収益に貢献するバリューチェーンを構築することで企業価値を高めることが求められている、とあります。
この具体的な展開として、白書は「事業再編」を示しています。内容が深いので、明日、みていきます!