中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

海外拠点への移転を決定する要因は?

2016年06月11日 06時02分42秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書80ページの「図122-55 炭素繊維の世界各社の生産能力」を見ましたが、今日は83ページの「図122‒58 海外拠点への移転を決定する要因」を見ます。

下図から海外拠点への移転を決定する要因について、市場要因をみると、大企業では「海外市場の拡大」を挙げる企業が最も多く、「取引先の海外展開」が続いており、これは中小企業も大企業と同じ傾向がみられます。

この結果について白書は、「取引先の海外展開」、「海外市場の拡大」の割合が高く、拡大する海外市場に応じて、海外拠点を設けていくという地産地消の流れが継続していくものと考えられる。

また、「人材の確保」に関して、中小企業は大企業の2倍程度高くなっており、国内における人材確保に対する課題が指摘できる、とあります。

続いて、上右図から環境要因をみると、企業規模にかかわらず「為替レート」を挙げる企業の割合が最も高く、「法人税の実効税率の高さ」が続いていることが分かります。

この結果について白書は、六重苦問題のうち、「為替レート」、「法人税の実効税率の高さ」は、先に述べたとおり、国内の立地競争力の強化の観点から重要な役割を果たしているが、企業の海外移転を決定する際にも大きな影響があると指摘できる、とあります。

最近、また為替が円高になっているのが気になりますね。

また、弊社は4月末決算のため、先日、法人税を納付したのですが、国税についてはここ数年で税率が下がっていますが、地方税は見直されているのでしょうか。特に都税は非常に高いですね。下げるように是非、見直して欲しいですね!

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