中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

住民参加で地域課題を解決しよう!!

2019年01月11日 05時02分32秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」110ページ「コラム図表Ⅱ-5-1 日本滞在中の宿泊施設利用率」をみましたが、今日は112ページ「コラム図表Ⅱ-5-4 観光客と市民共生」をみます。

白書には「地域の実情に応じ、住民参加の下、様々な手法を組み合わせて課題を克服していく必要」という見出しがあります。

持続的な観光の実現に向けて克服すべき課題については、観光地の環境悪化、交通渋滞、交通機関の混雑、騒音、ゴミ処理など地域に応じて多種多様であることから対応策も一様ではない。一部の観光地では、市民生活との調和を図るための取組が行われており、例えば京都市では条例等において民泊に係る市の独自ルールを定めた。

内容としては、周辺住民の生活環境の悪化を防止するために、住宅宿泊事業者等が、宿泊者に対して騒音やゴミ出し等に対するルールの説明を行うことや、届出住宅に係る住宅宿泊管理業務を住宅宿泊管理業者に委託する場合には、迅速な対応を可能にするため、現地対応管理者を駐在させる場所について、届出住宅に概ね 10 分以内で到着することができる場所とすること等を定めた。加えて、市バスの一日乗車券の値上げ及び地下鉄・バス一日券の値下げにより地下鉄へ観光客を誘導するなどの取組が行われている。

また、鎌倉市では、一部の鉄道が観光客により混雑し、市民生活に支障が生じているため、あらかじめ発行された「沿線住民等証明書」を所持する住民を優先的に乗車させる実証実験の実施やエリア内の一般道を走行する自動車に対して課金する「エリアプライシング」の検討などが行われている。


規制のみならず、インセンティブ政策、税制や価格政策、的確な情報発信など様々な手法を組み合わせ、住民参加の下で地域の課題に応じて対応していくことが求められる。

夜中にトイレを借りるために家の中に無断で入ってきて恐怖を感じた、静寂を好んで移住したのに渋滞と騒音がひどい、観光客はお金よりもゴミを落とすというイメージなのでしょうが、京都や鎌倉のように、住民が参加しながら課題を解決していくことが大事なのでしょうね。

ということで、81日に亘った「平成30年版観光白書」はこれで読破です。明日から、「2018年版ものづくり白書」を読んでいきましょう!!

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