報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

小説の途中ですが、ここで本日の日記をお送りします。

2015-11-26 23:15:00 | 日記
 本日の更新は都合により、休止させて頂きます。

 というテンプレートを用意したのだが、結構ネタがあったので、このまま日記として更新させて頂く。
 というのは“普段着の折伏”の成果が出て来たこともあり、私の所属寺院まで対象者となりそうな人をご案内できたからである。
 概要は大方説明した。
 あとは、本山のことについて説明すれば良い。
 幸い今月末、添書登山に行く予定なので、色々と資料を調達することもできるだろう。

 平日行動できる強みが、警備業界にある。
 多くの宗教団体が週末を中心に活動をしており、それは日蓮正宗も同じであるため、実は警備業界には信心深い人がたまにいても、宗教の勧誘を受ける機会が無い。
 そのため、創価学会やキリスト教以外の他教に染まっている人は意外と少ない。
 つまり、開拓の余地はしっかりあるのだ。

 が、私以外に平日行動できる人間はおらんのか。
 折伏の応援頼んでも、誰も来やしねぇw
 これが顕正会なら誰も来ないばかりか、
「平日行けるわけないだろ!週末に約束取れ!!」
 と、逆ギレされる始末だった。
 さすがに今の法華講ではそこまでヒドくはないが、こんなんで誓願達成しろと言われても困るんだがね。
 ま、それはつまり、顕正会式折伏法には頼らず、自力で折伏せよということに他ならない。
 そういえば私の紹介者も、私への折伏の時は1人で来てたな……。
 しょうがない。うちの班はそういう方針なのだろう。
 一般人相手に御書を開いてもしょうがないので(教学の無い私には、一般人相手の折伏は大助かりだ)、いかに日蓮正宗が良い宗派かを説明するので手一杯だった。
 幸い、仕事運の向上という功徳の現証を持って、ある程度の裏付けはできた。
 あとは、相手の気持ち次第。

 こればかりは本人の気持ち次第だからね。
 でもまあ、顕正会などより先に折伏できて良かったと思うよ。

 このように、街頭折伏などせんでも、折伏はできるんだがね。
 そりゃまあ、チンタラやってることに変わりは無いから、組織の誓願なんてブッチギリで下回るさ。
 だけど、それに囚われて新興宗教のような勧誘法に成り下がるのもどうかと思う。

 私は私なりに成果を出しているのだから、それで良いのではないと考えている。

 別に、仏敵を叩き潰すということを否定するつもりはない。
 パラパラ茜のオバハン、顕正会員バーズ氏、沖修羅新宗の河童教祖は叩き潰されてもしょうがないだろう。
 しかし、私が相手にしているのはそのような仏敵ではなく、何も知らぬ一般人だ。
 日蓮正宗のことは世間に知られていない。
 その通りだが、だからこそ却って色眼鏡を使われずに話し掛けやすいんじゃないかな?
 どうしても、創価学会と絡めて話をしなければならない部分が気になるところではあるけれど。
 でも、それで仏法の話ができれば、それはそれで仏種を蒔いたことになるんじゃないかと思う。

 在家信徒は、ここまでやれば十分なんじゃないの?
 と、私は思うのだが……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“大魔道師の弟子” 「幽霊達のクルーズ船」

2015-11-26 02:26:43 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[日付不明 時刻不明(夜間) 天候:晴 クイーン・アッツァー号(船橋区画) 稲生勇太]

 用具室でペンチとゴム手袋を手に入れた稲生は、魔道師の姿をした化け物(“魔の者”?)の攻撃を交わしながら、何とか照明の灯る廊下へ飛び出た。
 ヒューズボックスの所へ行こうとしたが、その前にやることがあったことに気づいた。
 まずは船長室へ戻る。
 その中のベッドルーム。
 そこには緑色に塗装された木製のクロゼットがあって、しかし観音扉は針金でギチギチに取っ手が固定されていて開かない状態だった。
「よし。これで……」
 ペンチで針金を切り落とす。
 針金は真っ二つになって、クロゼットから落ちた。
 こんなものがヒューズの代わりになるのか分からないが、やってみるしかない。
 ついでに、中に何があるのか気になって開けようと思った。
 しかし、
(魔物がいて、いきなり飛び出して来たらどうしよう……?)
 と、急に不安に駆られてしまった。
 ところがクロゼットの中から、
「別にキミを取って食おうとか、そんなことは微塵も考えていないよ。安心して開けなさい」
 と、男の声がした。
 どこかで聞いたことのあるような声だが……?

 稲生は観音扉を開けた。
 そこにいたのは、人ではなかった。
 といっても、不安的中で魔物が潜んでいたわけでもない。
 船長の制服などがハンガーに掛けられていたのは当然として、要はその下に一冊の本が置かれていたのだ。
 その本を拾い上げようとした稲生は、思わずのけ反りそうになった。
 本が勝手にクロゼットの中から出てきて、稲生の前でフワフワ飛んでいたのだ。
 その本の表紙には天の川の模様柄が描かれていて、タイトルは英語であったが、和訳すると、“星界号航海日誌”であった。
 男の声は、その本から聞こえてきた。
「私は“スターオーシャン”号といって、今キミのいる“クイーン・アッツァー”号とは同型の姉妹船の船長を務めている者だ。私の船に来たまえ。話がある」
 どうやら、『スターオーシャン』までは和訳する必要は無かったようだ。
「船に来いって……。どうやって行くんです?」
「この本を持って、まずはその船の船橋まで来ると良い。話はそれからだ」
 スターオーシャン号の船長と名乗る男の声がする本は、稲生の手の中に収まった。
 本の大きさはA4サイズで、厚さは数センチある。
 市販の時刻表の表紙を厚紙にして、中の紙質ももっと丈夫にした感じだ。
 稲生は言われた通り、船橋に向かうことにした。
 が、そこへの入り口と思われるドアには鍵が掛かっている。
「参ったな……。鍵を持っているのは……副船長さんかな?」
 しかし副船長の幽霊らしき姿は、どこにも見当たらない。
「あ、そうだ。ヒューズ」
 稲生はその前にやることがあったことを思い出し、ヒューズボックスへ向かった。

 ゴム手袋を装着して、ヒューズボックスを開ける。
 それのおかげで、感電せずに済んだ。
 隣の無事なヒューズを見ながら、適当に繋いでみる。

 バチッ!(火花が一瞬飛び散った)

「うわっ!」
 突然の火花に驚いたが、それでも何とか繋げられたような気がする。
 一応、試しに電気の点かなかった部屋に行ってみた。

「うふふふふふふふ……!」
 用具室に入ると、また例のジェシカ師の姿をした女の化け物が襲い掛かってきたが、稲生が電気のスイッチを入れると見事に点灯した。
 女はまたしても魔道師のローブのフードを深く被り、光から逃げ去るようにして消えた。
「やった!」
 この調子で会議室に戻り、そこでもスイッチを入れる。
 果たして、会議室でも電気が点いた。
 すると室内にいた船員の幽霊は天井を見上げ、
「光だ……。やっと……明るくなった……。これでもう……アイツが……来る事は……ない……」
 安堵の声を漏らした。
 恐らく死ぬ間際まで、化け物に襲われる恐怖に取り憑かれていたのだろう。
 それでこの会議室に地縛霊として括られてしまっていたようであるが、その恐怖から解放されたからなのか、スーッと消えていった。
 仏法上では意味が違うが、世間一般的に言えば、『成仏』したのだろう。
 その船員が残した置き土産が2つあった。
 1つは、床に落ちた鍵が1つ。
 タグには浮輪の絵が書いてあった。

 

(もしかして、これって……?)
 稲生は拾い上げて思った。
 もしかしたら、これが船橋へ通じるドアの鍵なのではないかと。
 そして、もう1つ。
「こ、これは……!?」
 さっきまで船員がいた所に浮かぶ、紫色の宝石のようなもの。
 ゴルフボールのような形であった。
「何だろう、これ……?」
 稲生の手の中に収まったが、それで何か起こるというわけでも無かった。
(とにかく、船橋へ向かおう)
 会議室の外へ出ると、そこに副船長が佇んでいた。
「あっ、副船長さん」
「……よくぞ、私の部下を助けてくれた……。礼を言おう……」
「いえ、僕は大したことはやってませんよ」
「この船には……あの者のように、この船に囚われた者達が何人もいる」
「ええっ?」
「私の部下達は元より……その他のスタッフ……乗船客の皆さん……。それぞれが……それぞれの思いに縛られて……この船から出ることができずにいる……。キミのような人物が現れるのを待っていた……。どうか……この船の……化け物を退治してくれとまでは……言わない。だがどうか……せめて、それに殺されてしまった者達を救ってもらいたい……。頼んだぞ……」
 副船長はそう言うと、稲生に敬礼してやはり消えていった。
 あの紫色のゴルフボールみたいな宝石を残して……。
(一体、これは何なんだろう?)
 稲生は副船長の残したそれを手にすると、今度は船橋に向かった。

(よし、開いた!)
 果たして会議室の船員が置いて行った鍵は、船橋へ通じるドアの鍵だった。
 そこも照明が消えていたが、スイッチを入れるとちゃんと点灯した。
 船橋には誰もいなかった。
 副船長は船長が行方不明だと言っていたが、船長の座る椅子にも見当たらなかった。
 しかし、舵輪は勝手に動いている。
 一瞬、幽霊が操舵しているのかと思ったが、その周辺の機器を見て、ただ単に自動航行システム(オートパイロット)になっているだけのようだった。
 それで、ここに来たはいいものの、その後はどうすれば良いのだろう?
 稲生がその疑問を心に浮かべると、再び本からさっきの男の声がした。

 そこから出た指示とは……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする